獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る「獣神激論」。来年1・4東京ドーム大会直前の特別編は、NJPW WORLD認定TV王座戦(王者・ザック・セイバーJr.対挑戦者・棚橋弘至)とIWGPジュニアタッグ選手権(王者・クラーク・コナーズ&ドリラ・モロニー対挑戦者・TJP&フランシスコ・アキラ)の2試合に注目した。

【獣神サンダー・ライガーの獣神激論・特別編(1)】NJPW WORLD認定TV王座はザックに棚橋が挑戦する。棚橋は新日本ではこの試合が社長になって初戦になるよね。

 棚橋が社長に就任したのが12月23日。1・4までの時間をどう使えるのかが全てだよね。会社としてドームまでどこまで集中させてあげられるのか、それだけで全然違うと思う。

 棚橋とザックは実力伯仲のライバル。世界中の大きい舞台で、何回も何回もやってるよね。次の試合に向けて何かスキはないのか、もちろん過去の試合の映像だって見返すだろうけど、そういう作業って膨大な時間を要するんだよ。練習以外に。棚橋がどこまでそこに費やせるのか。

 ここで社長業に振り回されたらもうアウトだよね。ましてや東京ドームの大舞台。ザックは絶対にキッチリ仕上げてくるよ。外国人選手にとってもドームは特別な大会だし、そこで実力を発揮するには練習しかないんだから。

 もしも棚橋が無様な試合をしたら、やっぱり両立はキツイよね、社長業に専念してくださいねって話にまでなりかねない。レスラーとしての真価が問われる試合になると思うよ。

 一方のザックは、本当にいろんな選手を研究してるよね。しかも16回のタイトルマッチを経験している。タフな試合が続いてきたけど、それに勝ってきたわけだから、得てきた物も大きかったと思う。だから余計にキツイなってなる棚橋に何とか頑張ってほしいんだけどね…。

アキラ(左下)とTJP(右下)を踏みつけるモロニー(左)とコナーズ
アキラ(左下)とTJP(右下)を踏みつけるモロニー(左)とコナーズ

 IWGPジュニアタッグ選手権はチャンピオンのコナーズ&モロニーが、挑戦者のTJP&アキラに2連勝中。ここはとにかくTJPの意地の見せどころだよね。

 TJPにはこの4人の中では群を抜いたキャリアがあるでしょ? だって、俺が現役でやってるころから若手でやってたんだから。しかも今、チャンピオンチームに連敗してるわけじゃん。ここで3連敗となったら、もしかしたら新日本から呼ばれなくなる可能性まで出てきかねない。

 アキラはまだ若いからいいよ。だけどTJPは崖っぷちだよね。ハッキリ言って、外国人選手の方が競争は激しいからね。呼ばれなくなったら終わりなんだから。何の保証もないし。何なら米国の方がもっとシビアだし、そういう世界を知ってるわけだからね。

 新日本はTJPにそこまでの伸びしろは期待していないよね。キャリア、実力に信用を置いてるんだから。ここで3連敗くらって、また挑戦すればいいよではないからね。そういう意味じゃあ瀬戸際だよね。

 もちろん、これはTJPの実力を知ってるから言ってるんだよ。本来ならこの大会でIWGPジュニアのベルトに挑戦しててもおかしくない選手なんだから。ここで意地を見せないとダメだよって、厳しい言い方かもしれないけど伝えたいね。