中日・高橋宏斗投手(21)が「SKE48」熊崎晴香(26)に2人の“師匠”について熱く語った。ドジャース入りが決まったオリックス・山本由伸投手(25)とパドレスのダルビッシュ有投手(37)からは自身の成長につながる大きな影響を受けたという。球界を代表する大エース2人は高橋宏にとってどんな存在なのか――。
熊崎 大谷選手がWBC決勝の試合前に「憧れるのはやめましょう」と話をされましたけど、高橋投手には憧れてる人はいましたか。
高橋宏 アメリカの選手は知らないので、日本だったら山本由伸さんや今永さん。日本で圧倒的な球を投げて数字を残しているのは由伸さんだと思っています。憧れというかそこを目指してやらないといけないなと去年から思ってました。
熊崎 高橋選手にとって山本由伸投手はどんな存在なんですか。
高橋宏 野球から離れたら普通の大学生のような人です。ずっと笑っていますし(笑い)。でも常に野球のことを第一に考えている。僕の意識を変えてくれた人ですね。
熊崎 いつからそんなに仲良くなったんですか。
高橋宏 去年の自主トレを一緒にやるちょっと前くらいですかね。知ってる人を介して何とか話をさせてくださいっていうことを伝えました。
熊崎 それは会う前から憧れてたというのもあって。
高橋宏 そうです。由伸さんの投球をずっと見て、こんなすごい球を投げる人はどういう意識でどういう練習をしているのか。どうしたらこの球にたどり着くのかということがめちゃくちゃ気になったので、何とかそれを吸収したいなと思いました。今の僕を作り上げてくれたのはあの人なんです。今季も1年間ケガなく投げられたのも、由伸さんからもらった言葉や、あの人の行動を見てたからだと思います。
熊崎 すごくステキな関係なんですね。いつも野球のことを話してる感じなんですか。
高橋宏 そんなことはないんですけど、由伸さんはご飯を食べている時でも突然、ひらめいたりして「こうやったらいいんじゃない」みたいな感じで、いきなりシャドーピッチングを始めたりする人なんです。「あ、つかんだ」みたいな感じで、感覚を大切にしながら、いろんなことを野球につなげてますね。
熊崎 WBCではダルビッシュ投手からもいろんなことを学ばれたんですよね。
高橋宏 ダルビッシュさんが侍ジャパンのキャンプ初日から来てくださったことは本当に大きかったです。自分の調整を遅らせてでもチームを一つにしようという気持ちを感じたので、本当にこの人はすごいなと思いました。
熊崎 記憶に残っている言葉はありますか。
高橋宏 アドバイスをもらうとかじゃなくて、ダルビッシュさん自身も僕たちから何かを吸収しようとされていたんです。どうやって投げているのか、どういう意識でキャッチボールをやっているのか、これは何の意味があるのかということをすごく聞かれました。ダルビッシュさんはもう十何年、NPBやメジャーリーグでプレーされてきた方じゃないですか。それでも、なお、いろんなものを吸収しようとしていた。本当に向上心のある方だと思いましたね。
熊崎 どんなお話をされたんですか。
高橋宏 僕はキャッチボールの時に、わざとシュートやスライダーを投げたりするんですよ。真っすぐの中で。(変化球の)スライダーを投げるんじゃなくて、真っすぐをスライドさせる感覚です。ゴルフのように(キャッチボールで投げる球を)スライスさせたりフックさせたり。それをどうやってやってるのか? なぜやっているのか? と聞かれました。手のひらや指先の感覚を体に覚え込ませるために真っすぐだけじゃなく、いろんな角度をつけながらやってます、と答えたんですが、ダルビッシュさんも同じように取り組んでくれたので、そこはなんかすごいなと思いましたね。
熊崎 自分が話をすることによって気づくポイントもある。
高橋宏 そうですね。それまで僕はずっと由伸さんに聞いてばかりで、由伸さんに「どうだ?」と聞かれても「いい感じです」ぐらいしか答えられなかったんです。でも実際に自分が口に出して説明することで、自分の中でも意識できたり感じることができたのは良かったですね。
熊崎 ダルビッシュさんと同じチームだったのはすごく良い経験になったんですね。
高橋宏 本当にすごい人でした。あの人が(侍ジャパンに)来てなかったらたぶん世界一になれてないと思います。













