〝センス〟を生かしきれなかった。フィギュアスケートの世界選手権(来年3月、カナダ・モントリオール)の代表選考会を兼ねた全日本選手権2日目(22日、長野・ビッグハット)、女子ショートプログラム(SP)で本田真凜(22=JAL)は44・42点の最下位に沈み、24日のフリーに進むことはできなかった。

 右骨盤のケガを抱えながらも、3回転サルコー、3回転―2回転の連続トーループを着氷。ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)も両足で何とかこらえた。演技後には会場の歓声に応え、感極まった表情で氷をタッチ。「今は満足している。すっきりとした気持ち。悔いはない」と晴れやかに振り返った。

 元々練習嫌いとして知られていた本田は、交際中の男子世界覇者・宇野昌磨(26=トヨタ自動車)と同じリンクで滑る機会が増えたこともあり、練習量が増加したという。フィギュア関係者からは「宇野選手と練習できることもあって、最近は真面目に練習していたみたい」との証言もあったが、輝きを放つことはできなかった。

 2016年には世界ジュニア選手権で金メダルを獲得するなど、潜在能力はピカイチ。それだけに、別のフィギュア関係者は「本当に才能があったし、華のある選手。だからこそ、昔からもっと練習をしていたら、すごい選手になっていたのでは。本気を出したらどうなるんだろうと思っていた」と肩を落とした。

 そんな本田は「今後について話せることは今はない」と言葉を濁しつつも「全日本が終わっても氷に乗り続けて、たくさんの新しいことや練習をしていきたい」と明言。この経験を次なるステージで生かしたいところだ。