新日本プロレスのオカダ・カズチカ(36)が、来年1月4日東京ドーム大会のメインイベントに緊急提言だ。ブライアン・ダニエルソン(42)とのシングルは、王者SANADAvs内藤哲也のIWGP世界ヘビー級王座戦にメインを譲ったが、凱旋帰国翌年の2013年大会以降の1・4ドームで実に8大会もメインを務めてきた身。プロレス界最大の舞台を知り尽くす〝前4番からの助言〟とは――。

 オカダは今年6月に米AEWとの合同興行(カナダ)で敗れたブライアンへの雪辱を狙う。夢対決の実現によりドーム大会の試合順を決めるファン投票の復活を後押しする声が一部で上がり、オカダも容認していた。

 結果的に投票は実現しなかったが、オカダは基本的に「IWGPの戦いがメインであってほしい」とのスタンスで、積極的に提言していたわけではない。しかも、SANADAには4月のIWGP世界王座戦、内藤には8月のG1クライマックス優勝決定戦で敗れている。

 そのため「オカダを倒した2人が(ドームで)戦うっていうのをSANADAさんが改めて伝えてくれたのはいいですよね。僕の価値も上がりますし」と、両者の試合が現在の新日本マット頂上対決と認めた。

 その上で、SANADAと内藤に〝助言〟を送る。2013年から1・4ドームのメインを8回務めた立場から「IWGPっていうのは4番(バッター)なんですよ。4番がいるからチームが成り立ってるし、お客さんを呼ぶのは4番なのかなと」と持論を展開した。

 もちろん理想はメインが毎大会ベストバウトを見せることだが、現実は簡単ではない。「僕の時もありましたよ。(2015年の)中邑(真輔)さんと飯伏(幸太)さんや、今年のケニー(オメガ)と(ウィル)オスプレイもそうじゃないですか。でもやっぱりそれも、中心に4番がいるからこそできるものなので。2人にはどっしり構えて、新日本プロレスらしい戦いで盛り上げてもらえたらいいなと」と役割の重要性を説いた。

 その点においては現状のIWGP戦に物足りなさもある。先シリーズでは無言を貫くSANADAに内藤が苦言を呈する攻防が繰り広げられたが、オカダは「人を下げたりというよりは、プロレスで戦いあってほしいなと。プロレスファン以外にも届けるのが使命だと思うので」と指摘する。

「新しいお客さんを、どれだけこのカードで呼べるのかってことだと思います。それを課題にして動いていかないと、プロレス界の未来はないので。それは僕だけじゃなく棚橋(弘至)さんも思ってると思いますし。そのへんが分かってきて、本当のチャンピオンになれるんじゃないかなと」

 あえて他試合に言及するのも2人に期待しているからこそ。「それだけのことができる2人だと思うし。ただ〝元4番〟からすると、まだ気づいてないこともあるのかなと」という言葉は、SANADAと内藤にどう響くのか。