4年ぶりのV奪回を目指すソフトバンクが、今季メッツに移籍して12勝を挙げた千賀滉大投手(30)の異例の〝熱いオファー〟に感謝している。

 14日に契約更改を終えた期待の若手・田上奏太投手(21)が、沖縄・宮古島で千賀との合同自主トレに参加することを表明。「私生活からどういうことをしているのかをずっと見て、話も聞かせてもらって、何から何まで学んでいきたい」と目を輝かせた。

 きっかけは千賀から球団側に何人かの投手を合同自主トレで受け入れる意向の打診が入ったことだった。自らとの関係性にこだわることなく、古巣に参加メンバーのチョイスも委ねた格好だ。球団側は選手本人の意思も踏まえた上で今オフ、実現する運びとなったという。

 ここまで自らを育成してくれた古巣に対する千賀の「恩返し」とも言える行動だ。育成選手時代を指導した恩師で3年ぶりにチーム復帰した倉野信次一軍投手チーフコーチ兼投手ヘッドコーディネーター(49)も、大きく成長した右腕の思いに「感謝しかないですよ」と繰り返す。

「僕がお願いしたり何か言ったりとかは全くないです。その話を聞いて、千賀と一緒にやることでプラスの効果が大きいんじゃないか、フィットするんじゃないかという選手を選ぶことにはかかわりましたが、千賀が厚意で言ってきてくれたことです。本来、気の合う仲間たちとやればいいわけですからね。それをホークスのために協力してくれるわけで、ありがたい限りですよ」

 育成選手から世界に羽ばたいた千賀。自らにとってもメジャー2年目に向けた大事な自主トレ期間でありながら、得た知識や経験を還元し、古巣のエース候補の台頭にも一役買うことになりそうだ。