プロレスリング・ノアを統括するサイバーファイトの武田有弘取締役が4日、来年1月2日東京・有明アリーナ大会の〝メイン問題〟について緊急声明を出した。

 同大会では王者・拳王vs征矢学のGHCヘビー級選手権が先に発表されていたが、2日の横浜大会に〝ゴールデンスター〟こと飯伏幸太が電撃登場。1・2有明で丸藤正道との初シングル戦が決まり、大会メインに据えられることが決まった。

 だが、GHC戦を差し置いてのメイン抜てきにはファンから疑問の声が上がり、王者の拳王も自身のユーチューブチャンネルで「おかしいよね。GHCヘビーのベルトを中心に今年1年戦ってきた。それを1年丸ごと否定されたみたいじゃん。GHCヘビーのベルトって、そんなに軽いベルトだったっけ?」と怒りを爆発させた。

 武田氏は団体公式「note」で、丸藤vs飯伏のメインは自ら決めたと説明。「私の口から唯一お伝えしたい点があるとすれば、これは飯伏選手目線でなく、丸藤選手目線の文脈で決断したということ」とした。

 丸藤が11月の音声配信サービス内で「5年後には引退する」と明言したことを挙げ、以前から引退について直接聞いていた武田氏も心の準備を始めていたという。

 2009年に団体創業者の三沢光晴さんが死去した後、丸藤は副社長に就任。16年に辞任したものの、20年1月にノアがサイバーエージェント傘下になった際、武田氏の強い意向で再び副社長を任せた。その経緯もあり、「丸藤選手の引退への道のりに、歴史に残る試合をなるべく多く組んでいこう」と考えるに至った。

 丸藤のデビュー25周年記念大会として開催された9月17日後楽園大会のウィル・オスプレイ戦がその第一歩だった。引退試合自体は当面先になるものの、満身創痍でリングに上がり続ける丸藤のコンディション面を考えても、「今回の有明アリーナ大会は間違いなく『丸藤正道の最終章』の分岐点となるはずです」と位置づける。

 その上で「みなさまが、『GHCをなめるな』、『こんなのNOAHじゃない』といった投稿をしてくださっていること、きちんと見ています。しかしながら、こんなにも愛され、熱く語られる団体『プロレスリング・ノア』を三沢光晴さんから引き継ぎ、守ってきたのは間違いなく丸藤選手の功績なのです。どうかみなさまのその熱い想いは、GHCのためにも、丸藤選手のためにも、SNSのみでなく大会当日の会場でも爆発させてほしいという気持ちでいっぱいです」と訴えた。