中国オリンピック委員会が、バドミントン女子ダブルスの人気選手・志田千陽(再春館製薬所)に対する同国ファンの熱狂的追っかけ行為を受け、異例の〝お叱り声明〟を発表した。
 
 同委員会は27日、公式SNS等で「飯圏(ファングループ)を断固阻止する」との声明を発表した。

 飯圏とは、芸能人やスポーツ選手などに対し、熱狂的に追いかけるファンのグループのことだが、迷惑行為が問題となっている。同委員会は「飯圏の混沌がスポーツ界に広がり、浸透する現象が最近繰り返し表面化している」と指摘。バドミントンの中国マスターズ女子ダブルス決勝(26日、深セン)でシダマツこと志田、松山奈未組(再春館製薬所)が優勝したが、この大会後に志田に対する追っかけ行為があったと記した。

「日本の女子ダブルスの志田千陽選手が大会終了後、ホテルに戻る途中、いわゆるファンの執拗な写真撮影と理性を欠いた接触に遭遇した。この後、志田選手はSNSを通じて『お互いの快適さと尊重を確保するため、適切な距離を保ってください。過度な身体的接触は相手に不快感や不安を与える可能性があるからです』と訴えた」と、志田がインスタグラムのストーリーで訴えたことを伝えた。

 同委員会はさらに飛び込みの全紅嬋ら中国スポーツ界のトップスターらに対する行き過ぎた行為も取り上げた上で、これら飯圏を「低レベルのファン」と糾弾。

「スポーツの分野では、オープン、公平、正義、道徳、スタイル、清潔などがキーワードであり特徴だ。中国オリンピック委員会は特別声明を発表し、社会のあらゆる分野に対し、アスリートの個人の権利を尊重し、理性を持ってスターを追い、不適切な言動を避け、スポーツのあらゆる分野への『飯圏』の混乱の拡大を断固として阻止するよう求める」と訴えた。

 バドミントンの人気が高い中国で、志田にも多くのファンが存在している。日本でもいきすぎた追っかけ行為が問題になる中、中国でも選手の国籍を問わず、迷惑行為を徹底的に規制する構えだ。