西武が内野手も動員した〝スクランブル態勢〟で外野3枠を埋めようとしている。
今季も延べ12人の外野手が起用されながら、ポジションを勝ち取ったといえる若手、中堅の台頭はなし。現在、高知・春野で野手限定の秋季キャンプを張る松井稼頭央監督(48)は「現時点でまだまだ外野のレギュラーはいない」と来季への継続課題に必死に取り組んでいる。
2019年の秋山翔吾外野手(35=現広島)のメジャー移籍以後、4年間にわたる外野のレギュラー不在はチームの大きな課題だ。今季は3年目・長谷川信哉(21=59試合で打率2割2分2厘)、1年目・蛭間拓哉(22=56試合で打率2割3分2厘)ら若手に一瞬のきらめきがあったものの、愛斗、鈴木将、岸、若林、西川らを合わせた集団の中から、レギュラーを奪う勢いで抜け出す選手はいなかった。
すでに退団の決まったペイトンに代わる外国人は別として、支配下、育成で大量13人を指名したドラフトでも外野手の補充は育成6位の奥村光一(群馬ダイヤモンドペガサス)のみ。そのためチームは既存の外野陣に加え、陽川、山村ら、このまま内野を守っていても出場機会の見込めない内野陣に外野の守備練習を課し、競争を激化させようともくろんでいる。
ファーム首脳陣も「ウチの外野手は二軍戦では結果を出せる選手ばかり。なにか一つコツをつかんで突き抜けてほしい。また、陽川や山村に関してはポジションの幅を広げておかないと、内野ではそうチャンスは回ってこない」と指摘。外野陣の現状打破と内野陣の複数ポジション制で突破口を切り開こうと躍起だ。
外野のレギュラー不在5年目に突入する西武に、来季こそ光明は見えてくるか。












