西武・平井克典投手(31)が国内FA権を行使することを9日に表明した。
プロ7年間で337試合(先発29試合含む)に登板し、防御率3・36、100ホールドをマークした〝鉄腕〟。球団事務所に申請書類を提出したものの「時間をかけてもっとライオンズと話をさせていただきたいという思いからです。自分の気持ちをライオンズに伝え、しっかりお考えをうかがった上で来季に向け準備の時間にあてるための宣言です」と説明した。さらに「ライオンズに育ててもらい、リーグ優勝という素晴らしい経験もさせていただきました。かけがえのない仲間もたくさんいますし、先輩や後輩たちとまだまだ一緒にプレーしたいです」と愛着を語り「そこ(他球団移籍)はあまり考えていないです」と移籍ありきの宣言ではないことを強調した。
平井の〝ライオンズ愛〟にあふれた言葉には西武ファンも敏感に反応し、ネット上などには「純粋にうれしい言葉」「過去にFA移籍した選手とは明確に異なるニュアンス」など感謝のコメントが並んだ。
ただ、一方で正式に契約を交わすまで何が起こるか分からないのがプロ野球の世界でもある。今回と同様に球団が宣言残留を認めていたケースで〝悲劇〟も起きている。2018年オフには浅村も宣言した当初は「(権利を)行使しましたが、外に行くからと言ってしたわけではない。他球団の評価を聞きたいという率直な思いです。今は(西武残留を)最優先に考えたい思いが強い」と話していた。しかし、交渉解禁となると超大型契約を用意していた楽天に電撃移籍。今でもそのトラウマは完全には払拭されていない。
平井が時間をかけて球団側と話し合いたい〝争点〟は歩み寄れるものなのか。FA宣言した以上、他球団から交渉を持ちかけられた場合は簡単にほごにするわけにもいかないだろう。昨年までの5年間で森ら4人の優勝メンバーをFAで失った西武。平井がハンコを押すまで安心できないかもしれない。













