新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(33)が、来年1月4日東京ドーム大会でのエル・デスペラードとのV8戦を〝仮決定〟と位置づけた。宿命のライバル決戦は6日に正式発表されたが、デスペラードは目の手術を行うことを明かしている。対戦相手の性格を誰よりも知る王者は万全の状態での挑戦を望む一方、最悪の場合は――。

 ヒロムは4日大阪大会で石森太二を撃破後、次期挑戦者にデスペラードを指名。今年の東京ドーム大会で4WAY王座戦を制してベルトを戴冠し、これまで同戦に出場した石森、マスター・ワトを防衛戦で退けてきた。そのため「あと一人、あの時戦ったデスペラードを超えないとちょっと気持ち悪いかなと。東京ドームはその場所にふさわしいのかなと思いましたね」と意図を説明した。

 対するデスペラードはヒロムから指名を受けた際、王座戦前に複視症状が見られる目の手術を行うことを明かしている。「ちゃんと治して、完全な状態でお前の前に立つ」という言葉を信じ、互いに万全な状態で戦うことを熱望するヒロムだが、本紙の取材である懸念を口にした。

「逆に言えば、完全じゃないなら出ないと思うんですよ。これだけ長いつき合いをしているので、我を通すアイツの性格上、100%じゃなかったら『俺は出ない』と言うんじゃないかと。正直、デスペラードの口から完全に(手術が)成功して治ったと言うまでは、俺はこのカードに関しては、もしかしたらなくなる可能性があるんじゃないかと思ってますよ」

 年間最大興行で宿命のライバル対決という最高のシチュエーションが一転して消滅となれば、まさに最悪の事態だ。「俺にとってデスペラードに代わる相手はいないので。もしも間に合わないとなったら、東京ドームでIWGPジュニアはできないと思ってますよ」と、代替カードは存在しないと断言した。

 6日の会見では東京ドームへの意気込みもそこそこに、報道陣へのむちゃぶりや不毛な逆質問を繰り返し、30分以上にわたり脱線トークを展開。「俺の中では、まだデスペラード戦は(仮)なんです。だから今日は呼ばれたけど、何を話していいか分からなかった」と釈明しつつ、「完璧に治ったタイミングで、改めて俺とデスペラードによる記者会見が必要なんじゃないかなと」と訴えた。

 ともあれ、ヒロムとしてはライバルを信じて待つしかない。ジュニアヘビー級の「顔」と言っていい、頂上決戦の行方はいかに。