ただ厳しいだけではないようだ。巨人・阿部慎之助監督(44)が2日の宮崎秋季キャンプで、侍ジャパンにも選出されている秋広優人内野手に〝ロックオン〟。自らアメリカンノックを打って外野を走らせまくり、ティー打撃では下半身を徹底的にいじめ抜いた。

 さらなる飛躍が期待される若武者は6日から始まる侍ジャパンのキャンプに合流する。チームを離れるだけに、鬼指揮官は「絞り上げて侍に行っていただきますよ」とニヤリだった。

 鍛錬の秋は今後も続くが、来季にまで影響を及ぼすような大ケガをさせてしまっては元も子もない。しかも、この日は長嶋茂雄終身名誉監督(87)から「『2年連続Bクラスだし、厳しくやるのは当たり前だ』『来年優勝してほしい』って言ってくれた」と電話で激励されたという。

 こうなると厳しさがますますエスカレートしかねない…とも思われがちだが、〝デッドライン〟はわきまえているようだ。

「阿部監督は2年間、二軍監督を経験したことで選手がケガをしないギリギリのラインを分かっている。指揮官の合理的な考え方から早出練習はアーリーワークよりも内容重視になった」(チーム関係者)

 今春のキャンプで行われたアーリーワークでは「1日1000スイング」を目標に野手が全員そろって連続ティーを行った。それに対して今回の「早出練習」では打撃、守備、ウエートの3か所に分かれて、選手個々が自分に足りないものを補うメニューをこなす。ウエートにも取り組んだ秋広は「(早出で)その分、鍛えられるのでありがたいと思います」と歓迎していた。

 青年指揮官が合理的な練習でチームの底上げを目指す。