〝満面スマイル〟で地元に貢献だ。陸上女子やり投げで世界選手権と世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグファイナルを制した北口榛花(25=JAL)が1日、都内で練習を再開。約1か月半のオフは「思い出をいっぱいつくることができた」と満喫できた様子だった。

 オフ期間中の先月20日には、故郷である北海道・旭川市の今津寛介市長を表敬訪問。元プロ野球選手の星野伸之氏に次ぎ、2人目となる「旭川スポーツみらいアンバサダー」に就任した。同市の担当者は「旭川に縁のあるスポーツ選手に委嘱をしています。8月(世界選手権)の活躍前から就任に関するお話をしていて、北口選手も快く承諾してくださった」と経緯を明かした。

 今後の活動については「まだ詳細は決まっておらず、相談していく形になると思う」と説明したが、21、22日に旭川市で行われた陸上教室の際には「笑顔がすてきで、テレビで見ている時の印象と同じでした。子供たちの質問や相談とかにも、ニコニコしながら答えてくださっていた」。早速トレードマークの笑顔で地元の子供たちの心をわしづかみにした。

 そんな北口は日本滞在中にランニングや山登りで下半身などを鍛え、年明けからはチェコでより本格的な練習を積んでいく予定だ。来夏に迫るパリ五輪に向けては「たくさんやればいいというものでもない。自分のペースで準備していければ」。世界選手権に続き、パリでも頂点に立つことはできるか。