【取材の裏側 現場ノート】女子プロレス「スターダム」のタッグリーグ戦「ゴッデス・オブ・スターダム」で最も注目を集めているのが、舞華&メーガン・ベーンのタッグチーム「ディバイン・キングダム」だろう。

 直訳すると「神々しい国」というタッグ名の通り、パワーファイトを得意とする2人の連係は「神がかっている」と観客からの評価も高い。シングルリーグ戦「5★STAR GP」で準優勝という好成績を残した舞華と、8月に王者・中野たむとのワールド王座戦で敗れたものの、特大のインパクトを与えたメーガンのコンビだ。

 初めて組んだ2人は15日の開幕戦(大田区)でおそろいのコスチュームを披露。舞華がかぶっているヘッドギアはメーガンが、メーガンがあおいでいる扇子は舞華がオーダーメードしてプレゼントし合ったという。

 タッグ名の由来について舞華は「ストロングでダイナミックな私たちにしか見せられない景色を見せていきたいという思いで、メーガンと考えました」と明かす。

 ここまでの結束力を高められたのは、どん底を経験したからだ。5★STARの優勝決定戦で鈴季すずに敗れた直後に「プロレスから離れたい」と発言し、大きな波紋を呼んだ。その数日後、取材に応じた舞華は「すずに負けて家に帰ってから目がパンパンに腫れるまで泣いて、その日はお酒も飲めなかったんです」と振り返りつつ「今まで弱音を吐くのが恥ずかしいと思ってたけど、あの時言葉が勝手に出ちゃって。本当に〝プロレス辞めたい〟と思ったし、引退したひめかの気持ちがわかった」と神妙な面持ちで語っていた。

 今年の5月には、ともにゴッデス王座を戴冠した相棒・ひめかが引退。シングルプレーヤーとして、結果をどうしても残したかった。そんな時にそばにいてくれたメーガンの助言に救われて、前を向けた。

「メーガンとなら、ひめかとの連係も自然にできちゃうし、なんか懐かしい気持ちにさせてくれる。優しさもあり厳しさもあるけど、本当の強さを教えてくれる人」

 初Vを目指す最強タッグがスターダムマットを征服する。