4年ぶりのV奪回を目指すソフトバンクが、データサイエンスへの取り組みを加速させている。秋季キャンプでは野手陣なら打球速度を連日トラックマンで計測したり、動作解析で課題を明確にした上で個別メニューに取り組む方針だ。
小久保裕紀新監督(52)も理解を示す。就任会見では「孫オーナーの会社なわけですから、最先端の技術を取り入れながら、より効率よく指導できるというスタイルを築き上げているところ。今の選手は数字を見ると納得する。打撃に関しての指導でも、感覚や経験だけに頼らないのは大事」と力説する。
改革を進める中でキーパーソンとして浮上しているのが、動作解析を担うR&D担当への配置転換が内定している長谷川勇也打撃コーチ(38)だ。球団フロントは「ユニホームを着ていた人間がそういった役割につく意味は大きいと思っている。いわば彼はデータと選手の間の〝通訳〟でもある。技術の進化で詳細な解析が可能になってきているが、仮にある選手のスイングスピードが3%落ちているとなった時に、どこを修正すればいいのかというアプローチに関しては、データだけではできない。その点、現役の時は打撃の再現性を追い求めていた選手でもありますからね」と期待を込めた。
せっかくの最先端データも、技術面に落とし込めなければ、マイナスにも作用してしまうかもしれない。現役時代に〝打撃職人〟として知られた男が、新指揮官のリーダーシップの下で新旧融合も託されることになりそうだ。












