大事な「3番勝負」で経験値が勝った。ソフトバンクは2日の同率2位対決となった楽天戦(ペイペイ)に6―0の快勝。クライマックスシリーズ(CS)進出を争うライバルとの本拠地2連戦の初戦で価値ある勝利となった。3位に浮上したロッテと0・5ゲーム差、4位に転落した楽天とは1ゲーム差。7日の敵地・仙台まで続く鷹にとっては〝運命の3連戦〟に先勝した意義は大きい。

 この日、2安打1打点と勝利に貢献した中村晃は試合後、楽天との直接対決への心構えをこう説いていた。「CSみたいな気持ちで入っていければいいのかなと。そんなイメージでやってました」。2017年から日本一4連覇を達成するなどCSにめっぽう強いソフトバンク。三つどもえのCS争いで、一足早くトーナメントの精神で戦っていた。

 チーム内でも共有されるように、別の選手も楽天との3番勝負を「CSのファーストステージとかをイメージしていた。それだけに1戦目がとにかく大事だった。負ければ後がない。(初戦勝ち負けの)どちらの経験もあるだけに、この試合を取れた意味はすごく大きい」と胸をなで下ろしていた。ここぞの先手必勝は、ポストシーズンで無類の強さを誇ってきた鷹のメンタルがプラスに働いた形だ。

 2位死守へ「優勝はオリックスにさらわれたが、なんとかCSに出て、下克上できるようにがんばります」と改めて決意を固めた藤本監督。昨年10月2日は優勝マジック1で迎えたシーズン最終戦に敗れてV逸した屈辱の日だった。状況は違えど、今年は落とせない一戦をきっちり勝ち切った。