今オフのMLB挑戦を目指していた西武・高橋光成投手(26)に、ポスティング移籍への扉は開かれなかった。

 昨年の契約更改で初めて球団にその意思を伝えた高橋光だが、渡辺久信GMは「しっかり結果を残し、ファンも含めたみんなが『行ってこい』と言うようになったら、というところ」と今オフの移籍の可能性を否定した。

 プロ9年目の今季、高橋光は23試合に登板し10勝8敗、防御率2・21というエースとしては評価が難しい数字を残した。3年連続4度目の2桁勝利ではあるものの、チームは5位に低迷。これまでの最多勝ち星が昨季の12勝、貯金数は19年の4が最多と実績も圧倒的とは言い難く、誰もが「頑張ってこい!」と送り出せるムードは生み出せなかった。

 この球団判断についてはMLB側も「賢明なジャッジ」としており、その理由をある西海岸球団の関係者はこう語っている。

「今年のFA市場の最優先事項は大谷翔平。彼の契約がどう決着するかが市場の方向性を決める最大のテーマとなり、その次に来るのがオリックス・山本由伸のメガ契約。彼の契約もどこまでの規模になるかが注目されている」とまずは日米スター2人の動向に視線が集中しているとした。

 その上で「左腕の今永君は別として(日本ハム)上沢君や高橋君の契約は後回し。おそらく2人の評価は先発4、5番手で、年俸は今の2倍相当の2年契約が相場。8年総額2億ドル(約298億円)規模の契約が予想される山本君との格差が大きすぎて、今オフの移籍は〝地合い〟が悪すぎる」と市況を分析した。

 仮に高橋光が今オフMLBの移籍市場に打って出ても、大谷翔平&山本由伸という日本人ビック2のメガ契約に隠れ、買いたたかれてしまう可能性が高いというわけだ。

 本人としては1年でも早く勝負したい気持ちもあるだろうが、MLBではいかに選手有利で大きな契約を結ぶことができるかが非常に重要。来季NPBで文句なしの圧倒的な結果を残し、〝地合い〟の良い市場で自らを高く売り込むことは、決して悪い選択ではなさそうだ。