巨人・戸郷翔征投手(23)が30日の中日戦(東京ドーム)に先発し、7回無失点と好投。試合は1―2で敗れ、自己最多の13勝目はならなかったものの、相手先発・根尾昂投手(23)との投げ合いとなった「同学年対決」は戸郷に軍配が上がった。この日の初対決には大きく期するものがあった右腕。その裏にはともに甲子園を戦った「ミレニアム世代」の存在があった。
「やっと同世代の子と投げ合える。同期入団の子とはあんまり投げ合ったこともないので、すごく楽しみ」とこの日の対戦を心待ちにしていた戸郷。序盤からテンポのいい投球で中日打線を圧倒した。4回一死からカリステに左前打を許すまで無安打投球を続けるなど、上々の内容を見せた。
1点リードで迎えた5回二死一、二塁の場面では根尾との「直接対決」も実現。「(根尾は)昨季途中から投手に専念しているが、対決も楽しみ。打撃もいいので、そこも気を引き締めながらやっていけたら」と警戒心を持って臨んだ投打での対決。最後はカウント1―2から空振り三振を奪って同学年対決を制し、なんとかピンチを乗り越えた。その後も快投を続け、7回86球を投げて無失点。今季最終登板は34イニング連続無失点で有終の美を飾った。
この日は戸郷に軍配が上がったものの、根尾も6回1失点と上々の内容。「無駄球が多くなってしまい、リズムよく投げられませんでした」と反省したが、他球団では吉田輝(日本ハム)、藤原(ロッテ)など、甲子園のスターらが名を連ねる2000年生まれの「ミレニアム世代」同士の対決が、戦前の注目度に違わぬ好試合となったことは間違いない。
ともに2018年夏の甲子園を沸かせたかつての球児たち。あれから5年がたった今でも、つながりはあるようだ。戸郷は「連絡も含めて、球場であった時はよく話しますね。(藤原)恭大とかも話しますし、根尾もちょこちょこ会ってたりするので。(吉田)輝星もちょくちょくLINEしてたりします」とそれぞれとの関係性を告白。「お互いに『シーズン終わったり、オープン戦の時にご飯行こうな』て話しながら、なかなか実現しない(笑い)」とむずがゆい現状も明かした。
「同窓会」の実現がなかなかかなわないのも無理はない。大きな注目を集めてプロの世界に飛び込んだ甲子園の星たちだったが、一軍への完全定着を実現しているのは戸郷ただ1人のみ。ドラフト6位入団とプロ入り時の注目度では劣った右腕が、結果的には世代をけん引する立場となっている。
ただ、ライバルたちの存在こそが右腕の躍進の原動力となっていることも事実だ。
「同級生が活躍することが一番。(彼らに)負けないって気持ちが一番僕を奮い立たせてくれる。もちろん同級生もみんな頑張ってる。うれしさでもあり、刺激になってますね」
この日の対戦についても「(根尾が)本当にい投球をしていたので、また切磋琢磨しながらやっていけたら」と振り返り、早くも来季の再戦に向けて意気込んだ戸郷。今後さらなる「ライバル対決」が実現すれば、それぞれがまた上のステージへと飛躍を遂げていくはずだ。













