女子プロレス「スターダム」のシングルリーグ戦「5★STAR GP」は30日の横浜武道館大会で優勝決定戦が行われ、レッドスターズ1位の〝狂乱娘〟鈴季すず(21)がブルースターズ1位・舞華との死闘を制し、初優勝を飾った。
3カウントを奪った鈴季はリングで大の字になった舞華に覆いかぶさり、健闘をたたえ合った。優勝者に贈られる赤い王冠とマントを身に着けた狂乱娘の目には、うっすら涙があふれていた。
4月にハードコア&デスマッチユニット「プロミネンス」を脱退し、スターダムに本格参戦。昨年に続いて2度目の出場となった鈴季はワールド王者の中野たむを撃破するなど勢いを見せ、勝ち点10でこの日の最終日を迎えた。最終公式戦では上谷沙弥と対戦する予定だったが、上谷の負傷欠場により不戦勝で勝ち点12で首位。同点で刀羅ナツコと並んだが、直接勝利を挙げていた鈴季が優勝決定戦に駒を進めた。
最後の相手は、混戦のブルースターズを勝ち抜いた舞華。シングルで対戦は初だ。試合では一進一退の攻防が続き、2人は場外乱闘で激しくもみ合った。
10分過ぎ、舞華に雪崩式ブレーンバスターからのブレーンバスターを2連発でぶん投げられ、ピンチに陥ったが、鈴季はスパニッシュフライで反撃に成功。さらにロコモーション式のジャーマンで舞華の動きを止めると、チャパリータASARIが得意としたスカイツイスタープレスを発射。14分3秒の激闘を制した。
昨年は勝ち点15の首位で最終公式戦を迎えたが、ジュリアと15分時間切れドローで惜しくも優勝決定戦へ進めず。昨年の雪辱を果たし、笑顔でマイクを握った鈴季は「5★STAR、優勝したぞ! 優勝したということは、プロレス界の顔に近づいたんじゃねえのか?」と絶叫した。
次なる目標は、ただ一つ。中野が持つ団体最高峰のワールド王座取りだ。通例では5★STAR優勝者は年末の両国国技館大会でワールド王座に挑戦するが、鈴季は〝常識〟にとらわれない。
「両国国技館まで待てねえよ。11月18日の大阪エディオンアリーナ第1競技場で赤いベルト(ワールド王座)に挑戦します! 鈴季すずが天下無双してやります」
狂乱娘が、いよいよ女子プロレス界を席巻する。












