パ・リーグ3位のソフトバンクが23日のオリックス戦(ペイペイ)に1―6で完敗。再び借金1に逆戻りした。

 初回に今宮が9号ソロを放って先制したが、攻撃は続かなかった。先発・森が3回に若月に逆転の2点タイムリーを浴び、続く4回の一死一、二塁のピンチで降板。2番手・笠谷が3点を追加され、厳しい展開に追い込まれた。

 24日からは敵地・ZOZOマリンで2位ロッテとの連戦が控えている。藤本監督は「切り替えていきましょう。2位のチームですからね。勝たないと」と前を向いた。

 昨季、勝率で並びながら直接対決の差で優勝をさらわれた宿敵に、大きく水をあけられてしまった。4位・楽天に1ゲーム差で追いかけられているとはいえ、ロッテとも1ゲーム差で24日の直接対決で勝てば勝率5割で並ぶ。ただ、同時にシーズンの最終盤でパ・リーグの全貯金がオリックスに集まる異常事態も発生する。

 エース・千賀が海外FAでメッツに移籍。この穴を埋めるべくフロントは異次元の大補強に動いてV奪回を目指した。有原、近藤、オスナが大きな戦力になっている。7月前半までは首位にもいた。ただ、そこから大型連敗もあり、歯車がかみ合わなくなった。若手も含めて日替わりで選手が活躍するオリックスに独走を許した。

 球団内には「二軍を含めた選手層でいってもウチは負けてないはず」との自信もあった。実際に昨季までのファーム組から、日本ハム・田中正義や阪神・大竹耕太郎が移籍して開花している。

 しかし、期待の若手が突き抜けて台頭するには至らず。夏場以降に若手が出場しても、昨季の主力の大量離脱時に見られたような化学反応は起きなかった。

 さまざまな要因があるだろう。現場のチーム関係者からは「(レギュラー組に実績抜群の選手がそろっており)出場機会に何とか結果を出さないといけないという思いが、気負いになってしまっているのかもしれない。首脳陣も思い切ってやれと言ってはいるが…。今後に向けてもチームとしての課題だと思う」との声も出ている。

 残り10試合で借金となってしまった。Vチームに大差をつけられてのCS争いとはいえ、2位は見えている。最後にラストスパートで態勢を整えられるか。