新日本プロレス8日の後楽園ホール大会で、「G1クライマックス」覇者の内藤哲也(41)が自作のIWGP世界ヘビー級王座(現王者はSANADA)挑戦権利証を披露した。

 真夏の祭典を制した内藤は来年1月4日東京ドーム大会でのIWGP世界王座挑戦が濃厚視されているが、団体からの正式アナウンスはなし。恒例だった権利証システムも昨年で事実上廃止されているため、24日神戸大会で控えるジェフ・コブとのスペシャルシングルマッチに敗れてもリスクはない状況だった。

 しかし、これを是としない内藤は、何と権利証を自作し、コブ戦にかけることを宣言。8人タッグ戦でコブと対戦したこの日の大会にも持参して挑発したが、試合開始前にクシャクシャに丸められ、投げ捨てられてしまった…。

コブ(右)に権利証を見せる内藤
コブ(右)に権利証を見せる内藤
権利証を手にしたコブはクシャクシャに丸め…
権利証を手にしたコブはクシャクシャに丸め…
コブ(右)権利証をポイ捨てされ、内藤は悲嘆の表情
コブ(右)権利証をポイ捨てされ、内藤は悲嘆の表情

 気を取り直した内藤はコブと対峙するとネックブリーカー、低空ドロップキックで攻め立てる。スイングDDTは阻止されるも、マンハッタンドロップから延髄斬りを決めるなど好調をアピールし、チームの勝利に貢献した。

 試合後の内藤はいきなり破損した権利証を手に「見ての通りグチャグチャにされちゃったけどさ…俺は本気だぜ? この権利証をかけて、9月24日神戸ワールド記念ホールでジェフ・コブと対戦しますよ」と宣言。

 もちろん自作の権利証は団体非公式のため、正式な争奪戦と位置づけられることはない。それでも内藤は「俺がもし神戸で負けた場合、この権利証をかけたリベンジマッチはやらない。G1クライマックス優勝者に勝った男として、1月4日東京ドームのメインイベントに進んでくれよ。コブのメリット、俺のリスクをかけた神戸ワールド記念ホールのスペシャルシングルマッチ。どうだ、コブ。いいアイデアだろ? コブのいい返事を待ってるぜ、カブロン!」と、神戸決戦に東京ドームでの挑戦権をかける意思を改めて強調していた。