新日本プロレスのオカダ・カズチカ(35)が、ベテラン勢の〝反乱〟に痛烈発言を連発した。9日東京・後楽園ホール大会では棚橋弘至、石井智宏と保持するNEVER6人タッグ王座のV2戦で天山広吉、真壁刀義、タイガーマスク組を迎え撃つ。挑戦者組がベテラン勢の試合数減少に不満を爆発させる中、オカダはシビアな見方を示しつつ奮起を促した。

 史上初の3連覇を狙った8月13日の「G1クライマックス」優勝決定戦(両国)で内藤哲也に敗北。無言で会場を後にしていたオカダは本紙の取材に「あそこまでいって負けるってやっぱり悔しいなと。でも久しぶりに歓声のある夏の中で、満足できる戦いができたので」と振り返った。

 大歓声の中で迎えた優勝決定戦のリングでは、試合前に感極まったような表情を見せていた。「気のせいじゃないですか?」と笑みを見せつつ「G1の3連覇ってそれだけ難しいんだなと。またやればいいかなと思うし、内藤さんがまだまだあんなに強いんだってビックリさせられたので。僕もまだまだやっていかなきゃいけないなと思えたので、それはそれでよかったですね」と再起を誓った。

 次期シリーズ(8日、後楽園で開幕)では、6人タッグ王座の防衛戦が組まれた。挑戦者組はベテラン勢の試合数が減少していることに「俺たちみんな動ける。お客さんも沸いてくれる。なんでそんなに試合を少なくされなきゃいけないんだよ」(タイガー)と異議を唱えており、早速チャンスが与えられた格好だ。

 しかしオカダはシビアな見方を示す。「しょうがないですよね。別に人気があるとか知名度がどうとか、言ってられないじゃないですか。結果が出てるんであれば試合も減らないし」とバッサリ。「冗談じゃなく、じゃあ自腹で(会場に)来たらいいじゃんって。サイン会したりして、会社に認めてもらうというのも一つの手だと思うんです。ここまでファンのためにやってくれてるなら試合を組もうかなとなるかもしれない。自分で行動を起こせばいいじゃないですか」と、不満表明に至る過程を問題視した。

 スポーツエンターテインメントとして人気はもちろん重要だが、リング上はあくまで実力がモノを言う競争の世界だ。オカダは野球に例えて「ヒットもなかなか打てない状態なのに『俺は人気あるから』って世界じゃないじゃないですか。それだと、ただの口うるさい人になってしまうというか。結局レギュラーを取られたわけですよ、若手に。他のスポーツでも同じこと言う選手いますか?」と切り捨てた。

 下馬評は王者組の圧倒的優位。「普通にやれば問題ない」と言い切るオカダだが、もちろん厳しい言葉はすべて挑戦者組の奮起を期待してのものだ。「どれだけこの試合にかけているかじゃないですか。レギュラー外れたとはいえ、集中してれば1本ホームラン打てるかもしれない。それだけのことをやってきた先輩たちだし。そういう意味では変なプライドは捨ててもらって、何とか爪痕を残したいという気持ちを見せてもらいたいですね」と呼びかけた。

 弱肉強食の新日本マットを生き抜いてきた挑戦者組も、ここまで言われて黙っているわけがない。6人タッグ王座をかけた世代闘争に、不穏な気配が充満してきた。