新日本プロレスのG1クライマックス覇者・内藤哲也(41)が14日、〝優勝特典〟のIWGP世界ヘビー級王座(現王者はSANADA)挑戦権について新機軸を提案した。翌年1月4日東京ドーム大会での挑戦権利証が事実上廃止となったことによって発生する問題点を解消するため、内藤は来年以降は「挑戦日時場所指定権」に変更するべきと主張。その理由とは――。

 オカダ・カズチカとの優勝決定戦(13日)を制し6年ぶり3度目の頂点に立った内藤はこの日、一夜明け会見に出席。「『デ・ハ・ポン!』の大合唱、めちゃめちゃ気持ちよかったです」と充実の表情で振り返った。

 G1覇者には翌年1・4ドームでのIWGP世界王座挑戦権が与えられるのが通例だった。だが昨年覇者のオカダが、保持者に義務付けられていた争奪戦を撤廃したため権利証も事実上廃止されている。この件に関して団体からの説明が一切なかったため内藤は困惑。G1公式戦で敗れたジェフ・コブの対戦要求は受ける意向だが、リスクがないならば戦う意義は少ないと主張した。

 そして会見終了後、予想通りの緊急招集が…。内藤の知りうる最高級ファミレスにて、G1祝勝会が開催されることになった。内藤はオニオングラタンスープに舌鼓を打ちつつ「権利証もない、次期シリーズの発表も何もない。で、俺に何を話せと?」と今後が不透明な状況で会見が行われたことに不満をもらした。

 問題点はやはり2012年から採用され続けてきた権利証システムに尽きる。「毎年それがあるのかないのか、一向にアナウンスせずにG1が開催されているのでハッキリしてほしいですね。特に去年そのシステムを使わなかったのであれば、なおさら今年はどうなのかをアナウンスするべきだったかなと」とバッサリ。また争奪戦がなくなったことで「G1からドームまでの期間が長すぎると感じるお客さまも中にはいるのでは」と指摘した。

 そこで内藤は来年以降の優勝者への〝特典〟について「権利証がないのであれば、G1覇者が挑戦の日時場所を指定できるよう変えた方が分かりやすいんじゃないですか? 現に鷹木(信悟)はドーム前に挑戦したいと言ってましたからね。その上で、ドームのような数か月先の大会で挑戦を希望する選手には争奪戦の義務を命じればいいのかなと」と〝改革案〟を提示。これには優勝者の発言権を強める狙いもあるという。

 現在のIWGP世界王座戦線は、G1準々決勝でSANADAに勝利したEVILの挑戦が濃厚と見られている。内藤は「EVILの主張は分かりますよ。ただそれが認められるなら、優勝より王者に土をつけることのほうが重要になってきかねないですからね。もちろん俺はドームで挑戦するつもりだから、EVILが先に挑戦しても文句はない。ただ、いつどこで挑戦するのか、最初に発言する権利は優勝者の俺にあってしかるべきなんじゃないですか?」と持論を展開した。

一夜明け会見に臨んだ内藤哲也
一夜明け会見に臨んだ内藤哲也

 制御不能節は、木谷高明オーナーにまで及ぶ。「優勝者には発言権があるべきで、出場全選手が優勝を目指すべきですよね。どこかのオーナーが『勝ち越しが目標の選手がいてもいい』なんて言ってましたけど、それじゃG1じゃないでしょ。優勝はできなかったけど、勝ち越せたので満足ですなんてレスラー、俺だったら絶対に応援しないですけどね」と、豪快にハンバーグをほおばった。

 言いたいことを言い終えた内藤は「しかし最高級ファミレスの料理は絶品だな…。あいさつがしたいから、シェフを呼んできてくれないか」と本紙記者に用命。店員が「当店ではそういったことは…」と大いに困惑していたことを伝えに戻るとすでに姿はなく、テーブルの上には伝票だけが残された。