新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Dブロック公式戦(2日、広島)で、内藤哲也(41)がザック・セイバーJr.(36)から4勝目を挙げた。広島カープをこよなく愛する男が〝ホーム〟の地で首位タイに浮上。その裏には前夜にマツダスタジアムで新井貴浩監督(46)から受けた激励があった。6年ぶりのG1制覇と5年ぶりにカープのリーグ優勝が果たされた暁に浮上するのは、もちろん――。
敗れれば敗退が決まるザックとの大一番。左腕に集中砲火を浴び、ことごとくデスティーノを防がれた内藤だったが、トルネードDDTの体勢から意表を突く変型首固めで勝利を奪った。「この山場を越えてしまったらもう、いくしかないでしょう」。最終公式戦(9日、浜松)で棚橋弘至に勝てば、準々決勝(10日、船橋)に進出する。
劇的勝利の裏で、英気を養っていた。前夜はオフを利用してカープを応援をするべくマツダスタジアムへ。惜しくも敗れてしまったが、試合後は先発した〝パレハ〟九里亜蓮投手と球場内で歓談する機会にも恵まれた。
さらに帰り際、選手専用のタクシー乗り場では新井監督から声をかけられた。内藤は「こっちに気づいて、わざわざ向こうから来てくれたんですよ。現役時代に会ってるので『お久しぶりです』と言ってくれて。『明日試合なんですけど、あさってまた(球場に応援に)来ます』と言ったら『試合も頑張ってください』みたいな感じでしたかね。勝利は見ることができなかったですけど、パワーをもらいましたよ」と振り返る。
プロレス界一のカープファンを自任する内藤は今年、新日本のシリーズにフル参戦しながらすでに20試合も球場を訪れている。カープも首位・阪神に1ゲーム差の2位と好調で「新井監督の人柄なのか、球場中がみんなで盛り上げよう、みんなで戦おうという雰囲気、3連覇した時のようなリードされてても逆転できる雰囲気がすごくありますよね」と目を細める。
5年ぶりのリーグ優勝へ突き進むカープに力をもらい、自身は6年ぶりのG1制覇を狙う。ともに最高の結果を収めることができた際には、何と新井監督の〝聖地招へい〟も視野に入れている。
「共通の知人がいて、間接的に連絡は取れるので。ファミレスにご招待も不可能じゃない話ですからね。俺も現役時代から新井選手が大好きで、背番号25のユニホームを着て応援してました。(2008年に阪神に)移籍した時にショックのあまり捨ててしまいましたが、そこから大逆転のパレハ入りが浮上してますね。その際は東京スポーツもご招待しますよ」
まさか新井監督まで巻き込み、食い逃げを共謀するつもりなのか…? 心のホーム・広島の地で勢いを加速させた内藤。カープよりひと足先に頂点の座を手に入れる。











