再び貯金1に戻した。パ3位・ソフトバンクが6日の2位・ロッテ戦(ペイペイ)に3―0で快勝。ゲーム差を3に縮めた。ヒーローは有原航平投手(31)だ。8回を4安打無失点。二塁を踏ませなかった。チームトップの7勝目を挙げた。

 この白星が天敵に対する呪縛を解く契機となるか――。今季の対戦成績は8勝12敗1分け。開幕カードで3連勝を飾りながら以降は厳しい戦いが続き、現時点においてリーグで最も勝率が悪い相手だ。何より投手陣が苦しめられてきたのが対ロッテ特有のアレルギーとも言える四球禍だった。

 試合前の時点で合計80四球を与えており、実に1試合平均4四球を出していた。勝ち越している首位・オリックスへの1試合2・2与四球との差は顕著。首脳陣からも「ロッテの打者がボール球を振ってくれないというのがある。他のチームにも同じようにやられているなら別だが、何かしら(出ている傾向などが)あるんじゃないか」と考え込む声が出ていた。

 このままでは「いやらしいイメージが強く、警戒してカウントを悪くしてしまうところもあると思う」(チーム関係者)と、さらなる負のスパイラルも懸念されたところ。そんな中で有原が自慢の制球力を生かし、死球こそあったものの無四球に抑える会心の投球を見せたことは大きかった。

 有原も前回8月23日の対戦(ZOZOマリン)では、白星は挙げながらも11安打2四死球と打ち込まれていた。初回に全て直球で勝負するなどバッテリーで組み立てを変えて相手打線を封じた。

 試合後の右腕は「自分にとってもチームにとっても大事な1勝となった。向こうに気持ちよく振ってこられるのは嫌なので。今日しっかり抑えられたことで、また次は向こうの考えも変わってくると思う」と手応えを口にした。シーズンの対戦は残り4試合。上位進出はもちろん、CSでの対戦も考えられる相手への嫌なイメージを払拭していけるか。