東京・立川市長選が3日投開票され、元都議の酒井大史氏(55)が当選。落選した政治系ユーチューバーの「羽田ゆきまさ」こと金村誠氏(48)は、“獄中立候補”で、東京拘置所から政策を訴えていた。

 金村氏は地方議会や地方選挙を中心に取材する「羽田ゆきまさ報道局」の記者兼ユーチューバーで、永田町でも日本維新の会やNHK党の記者会見、街頭演説を生配信していた。

 長期間にわたって妻と子供の親権を争っている中、今年4月の大田区議選に立候補。選挙ポスターに「妻に連れ去られました」「約3年、ほとんど娘たちに会えていません」と妻と娘の写真を掲載したことで、妻から訴えられ、選挙後に名誉毀損の疑いで逮捕された。既に起訴され公判中だが、保釈申請は却下されており、東京拘置所で勾留の身にある。

 子供の親権争いを巡ってはトラブルが絶えない。元卓球女子日本代表で五輪メダリストの福原愛さんは元夫の江宏傑氏との間で争いが起きている。元プロ棋士八段の橋本崇載容疑者は息子を妻に連れ去られたと主張。その後、元妻への名誉毀損で逮捕され、7月には元妻とその父親への殺人未遂容疑で逮捕された。金村氏は橋本容疑者が一昨年に街頭・署名活動を行った際に支援していたが、自身も選挙ポスターで親権問題を訴える強硬手段に出て、逮捕されたことになる。

 金村氏が勾留されながらも市長選に出たのは、注目を集めるためとみられる。NHK党の立花孝志氏が逮捕、勾留されているガーシー被告を10月の衆院補選や参院補選に擁立したい意向を明かしているが、同じ東京拘置所に入っている金村氏が先にお株を奪う“獄中立候補”を果たしてしまったともいえる。

 立川市長選の掲示板には「子どもの連れ去りが全国で発生! 片親に会えない子が大ぜいいます! 祖父母も孫に会えません!」と共同親権制度の導入を“獄中”から訴えた金村氏のポスターが張られたが、立候補者5人中、最下位に終わった。