プロ野球解説者の岩本勉氏が25日、「モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。右ヒジの内側側副靭帯を損傷し、今季、投手としての登板しないと発表したエンゼルス・大谷翔平投手について、ケガの前兆があったと解説した。

 大谷は23日に行われたレッズ戦のダブルヘッダー第1試合に「2番・投手」で先発したものの2回途中に緊急降板。ダブルヘッダーの2試合目に指名打者として出場したものの、試合後のGMの会見で、試合中に球場内で診察を受けて右ヒジの内側側副靭帯損傷と診断されていたことが発表された。

 岩本氏は「超一流のプレーを投打で全うしていて負担が大きかった。それがケガになってしまった」と残念がると、打者としての出場については「投げるときは損傷した内側腹側靭帯を使う動き、打つときは外側側副靭帯を使う。彼のなかでは違和感や少々の痛みがあっても打撃はできるという判断だが、全く痛くないわけではないと思う」と、大谷の状況を解説した。

 今シーズンの大谷は序盤は投手としても圧倒的パフォーマンスを見せていたが、6月28日に右手中指の爪が割れて降板するアクシデントが発生。7月も指のマメや爪の影響で降板が続くと、28日のダブルヘッダーでは2試合目で2本塁打を打ちながら腰の痙攣で途中交代している。さらには今月4日も投手として右手痙攣で途中降板と、次々に異常が起きている状態だった。

 これに岩本氏は、「腰の痙攣と言いますけど、腹斜筋から広背筋にかけて完全に体の異常のシグナルですよ」と指摘。さらに「ヒジを痛める前兆で言うと、肩甲骨の周りの動きが悪くなり、それで無理やり腕で投げようとしてヒジを痛めることが多い。さらに言うと、体が疲れたから指先に過度な力がかかってマメができたり爪が割れる」と話し、7月28日に腰の痙攣で途中交代したときは「すでにケガをするというシグナルが大きくなってたのかなと思う」と、靭帯損傷の前兆が出ていた可能性に言及した。

 今シーズンこそはプレーオフ進出と意気込んでいた大谷だが、23日のダブルヘッダーを連敗したことで、奇しくもプレーオフ進出の可能性は消滅。スポーツジャーナリストの古内義明氏は「エンゼルスは今年18人が負傷者リスト入りしている。誰か球団にブレーキをかける人間がいなかったのか」と、最悪の事態を招いてしまったことを嘆いた。