第105回全国高校野球選手権大会の第12日の準々決勝第1試合で沖縄尚学が慶応(神奈川)に2―7と敗れた。

 大会注目の147キロ右腕、東恩納(3年)がまさかの集中打を浴びた。5回までは無四球の無失点と順調に抑えていたが、2点の援護をもらった6回、一死から連打と四球で一死満塁のピンチを招くと、4番の加藤(2年)に走者一掃の逆転適時三塁打を浴びてしまう。東恩納は6回途中を8安打6失点の内容で降板となった。

「四球を出しても次を抑えればと…。抑えたい気持ちが前に出て球が高めに浮いてしまった。甘い球を全部弾き返され、ずるずるといってしまった。最後まで投げ切りたかった。順調に投げれていたけど、6回に初めて長打、連打を打たれた。動揺というか、シンプルに相手が上だった」

 4強進出はならなかった。比嘉監督は「前半はいい形だった。6回は初球の入りとか、悔やまれる点はあるが、バッテリー中心に頑張ってくれた。フォークとかふだん使わない引き出しを見せ、マウンドでの心の余裕はあったと思う。ただ6回は投げ急ぎだった。いつものフォームを取り戻してほしかった」と悔しさをにじませた。

 センバツ後はチームの士気が下がる時期もあったが、主将の佐野(3年)が再びチームをまとめ、夏に向けてエンジンをかけた。指揮官は「粘りもなく簡単に負ける試合が続いたとき、佐野が心を鬼にして引っ張った」と振り返り「九州大会、神宮大会、春、夏とすごくいい結果を出してきた。胸を張っていい高校生活をしてほしい」とエールを送った。

 エース右腕も「最後の舞台をここ、甲子園という最高の場所で終われた。高校野球人生に悔いはない。楽しかった」。今後は大学に進学し、将来的にはプロを目指すという。