水泳の世界選手権(福岡)で銅メダル2個に終わった競泳日本代表チームの内紛劇で、競技の未来に悪影響を及ぼす可能性が懸念されている。
自国開催の大会で低調な結果に終わった中、女子800メートルリレーに出場した五十嵐千尋(28=T&G)らがSNS上で強化体制に苦言を呈して物議を醸した。さらにアジア大会(9月23日開幕、中国・杭州)の日本選手団入りが決まっていた平井伯昌コーチ(60)が日本オリンピック委員会に辞退届を提出して受理されるなど、波紋が広がっている。
東京五輪後は経費削減の影響もあり、代表合宿の機会が減少。今大会に向けた全体合宿も直前の1回のみだった。やむを得ない部分もあるにせよ、日本水泳連盟(日水連)と選手、コーチ間で十分なコミュニケーションが取れていなかったことが事態のドロ沼化につながった。15日に都内で行われた日本水連、選手、コーチによる非公開ミーティング後には、梅原孝之競泳委員長(53)が「ストレスが積もって不満が出たと思う」と陳謝。黄金世代を知る競泳関係者からは「チームの一体感が日本の強みだったけど、今回はそれがあまりなかった」との声も上がっていた。
この異常事態に、他の五輪競技の関係者でさえ真顔で心配するほど。ある競技団体の日本代表OBは「連盟にも問題があるとは思うが…」と前置きしつつも「選手たちは子供たちに夢を与える立場。当然不満はあるだろうが、SNSでさらけ出すのは違うのでは」と疑問を投げかけた。
若者のスポーツ離れが深刻な問題となっている中で〝お家騒動〟によるイメージ低下は大きな痛手になりかねない。












