西武・今井達也投手(25)が2021年10月から楽天戦8戦8勝のキラーぶりを発揮し、息切れモードのブルペン陣に酸素を供給した。16日の楽天戦(ベルーナ)に先発し、9回121球の熱投で6安打1失点7奪三振。今季2度目の完投で7勝目(3敗)を挙げ、4―1の勝利に貢献した。

 前日の初戦で1点リードの9回に逃げ切りを図った守護神・増田が1回持たず5安打3失点で2戦連続の救援失敗。逆転CS進出のためには、勝ち越しが絶対条件のEH6連戦の初戦で垂れこめた暗雲を振り払う力投だった。

 今井は「昨日はたくさん中継ぎの方が投げていたので、今日は最初から最後まで行こうと思っていた。(完投できて)よかったです。真っすぐに力があったと思いますし、ピンチでキャッチャーの古賀がいいリードをしてくれた。野手の方にもゲッツーをとってもらったり、たくさん助けられました。なかなか完投できていなかったので(ファンの声援が)すごく力になった」。

 前回登板後の即抹消、中10日で楽天戦に合わせてきた今井の気迫の121球で8月の防御率5・47のブルペン陣には完全休養が与えられた。前日、炎上した守護神・増田を含め、誰一人肩を作ることはなかった。

 これで西武先発陣の完投数は両リーグトップの8。9月第1週まで6連戦が続く正念場で高橋光、今井、隅田、平良、松本、与座といった強力先発陣がブルペンを温存し、あといくつ完投勝利を積み上げていけるかが、奇跡の逆転CS進出のカギとなってくる。