宿敵を相手に「底力」を発揮した。ソフトバンクが16日のオリックス戦(京セラ)に3―2で逆転勝ちした。
相手は難敵・山本由伸。1点を追いかける3回、主砲・柳田が無死一、二塁から自らの意思でまさかのバントを敢行。結果的に2球失敗して最後は三振に倒れたが、ここから打線がチーム一丸で逆転に成功した。二死から中村晃が四球を選び満塁になり、柳町が中前に2点適時打を放った。
試合後の柳田は「次、近ちゃん(近藤)ですし、1点、2点くらい取れるかなという浅はかな気持ちでやりました。すみませんでした。バント練習します」と苦笑いだったが、藤本監督は主将の姿勢に最敬礼。「何とかしようという気持ちじゃないか。初めて見た。ああいう気持ちが柳町のヒットにつながったのかもしれない」とたたえた。
現在は3位で首位のオリックスまで8・5ゲーム差。残り42試合での逆転は数字上は厳しいと言わざるを得ない。ただ、連覇を許し、昨季はCSでも完敗となった過去2年とは異なる戦いを続けている。2年連続で負け越して、特に京セラドームでは通算5勝19敗1分けと歯が立たなかったが…。これでオリックス戦9勝8敗1分けの勝ち越しとなり、敵地で6勝2敗1分けと相性がいい。
相手エース・山本由伸に対しても、この日は相手のエラーが重なったとはいえ、110球を投げさせて今季最短の5回7安打3四球3失点でマウンドから降ろし連勝を飾った。投げては有原がオリックスキラーとして5勝のうち3勝を挙げる活躍ぶりも光っている。
わずかでも可能性を残す最終盤の戦いはもちろん、最後にはCSの戦いもある。首脳陣は「どこというよりすべてのチームに勝っていかないといけない立場。もちろんオリックスに勝っていくのは大きいし、続けていかないといけないが」などと気を引き締めたが、チーム一丸で強敵に強さを見せている。












