新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Aブロック最終公式戦(5日、エディオンアリーナ大阪)で、海野翔太(26)がヒクレオ(32)に3敗目(2勝2分け)を喫し、無念の敗退が決定した。

 同組はIWGP世界ヘビー級王者のSANADAが全勝で1位通過を決め、激しい2位争いが最終日まで展開された。この日の公式戦で、2人と勝ち点6で並んでいた清宮海斗が成田蓮に敗北。勝者がAブロック2位通過となる大一番は、互いに一歩も譲らない意地と意地の張り合いとなった。

 ヒクレオのゴッドセンド(チョークスラム)をDDTで切り返した海野は、203センチ、120キロの巨体を雪崩式ブレーンバスターで投げ捨てる。しかし、必殺のデスライダーは短距離ラリアートで切り返された。再度のゴッドセンドこそ前方回転エビ固めで切り返したが、ラ・マヒストラル、逆さ押さえ込みを立て続けに阻止されると、強烈なパワースラムで逆転を許す。そのまま一気にゴッドセンドで沈められてしまった。

 昨年11月の凱旋帰国以降、王座戦やトーナメントなど重要な試合で勝利を逃してきた。初出場のG1でも決勝トーナメント進出を逃した海野は「ただのかませ犬だな、コノヤロー。ぼろ雑巾だよ。でも、絶対に今まで負けてきた借りを返すし、今まで負けてきたこの悔しさを絶対に忘れない。忘れたら、俺自身終わりだよ。もう来年のG1に向けて、また走りだすよ。俺が諦めなければ、今回の負けを忘れなければ、このG1は生きてくるんだよ。終わらせねえぞ今年のG1は。俺がプロレスラーでいる限り、この意志を持って新日本プロレスのトップに立つぞ」と悔しさをバネに再起を誓った。

試合後、ヒクレオ(左)とグータッチを交わす海野翔太
試合後、ヒクレオ(左)とグータッチを交わす海野翔太

「令和闘魂三銃士」と呼ばれる海野、成田、辻陽太、ノアの若きエース・清宮と新世代戦士が集結し大きな注目を集めたAブロックだったが、終わってみれば〝世代交代〟は持ち越しになった。

 それでも海野は「成田とも熱いものが試合を通して感じられましたし、清宮さんに関してもお互いの団体を背負ってバチバチできましたし、未来も見えました。辻に関しても負けてはしまいましたが、全試合通して誰が上がってもおかしくなかったなって。紙一重だったんだよ、俺が上がってもおかしくなかったよっていうのを、次の戦いでしっかり勝って見せたいし、その負けがあったから成長できたんだなって、自分自身にも見せたいというのがありますね」と収穫も口にした。

「ヒクレオに優勝してもらって、また続きがやりたいですね」とエールを送りつつ、今後の巻き返しへ向けて気持ちを切り替えていた。