新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Aブロック最終公式戦(5日、エディオンアリーナ大阪)で、辻陽太(29)がゲイブ・キッド(26)を下し、3勝目(3敗1分け)をあげた。

 すでに敗退が決定している両者の公式戦は、まさかの展開からスタートした。「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」の一員としてリーグ戦を荒らしまわるゲイブは、この日も辻の入場を襲撃。試合開始のゴングを待たずに場外乱闘で痛めつけていく…と思われたその直後、何と背後から辻が登場し、ヒザ蹴りで先制攻撃に成功する。ガウンを着て先に入場していたのは、なんと双子の兄・将太さんだった…。

 身内を替え玉に使う奇策を成功させた辻は、ゲイブと激しい打撃戦を繰り広げる。さらにはムーンサルトプレスを投下すると、ブレーンバスターボムを発射。カーブストンプからのジーンブラスターにはカウンターの低空ドロップキックを合わせられるが、レッグトラップパイルドライバーは許さない。再びの打撃戦からヘッドバットを決めると、最後はジーンブラスターをさく裂させ3カウントを奪った。

「替え玉」として登場した辻陽太(右)の兄・将太さん
「替え玉」として登場した辻陽太(右)の兄・将太さん

 有終の美を飾った辻は「このG1が始まる前にゲイブに言った。『このG1は誰でも出れるG1、ゲイブ・キッドが特にそうだ』と。フタを開けてみれば、みんな気付いているはずだ。それがいかに失言だったかを。あそこまでアイツがヒールレスラーとして、ジーンブラストしているとは思わなかった。認めよう、Aブロックの台風の目はお前だっただろう」と対戦相手を称賛。

 その一方で、開幕前日会見の襲撃でスーツを破られ、この日の試合では歯に大ダメージを負ったことには憤りを隠せない。「そんなことより、俺の大事な歯がゆるんでしまった。この歯のメンテナンスにいくらかかってると思ってるんだ。スーツの傷も含めて、高額な請求をさせてもらうぞ」と、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンで共闘する内藤哲也譲りの金銭への執着心をのぞかせていた。