やはり適性は「中距離打者」なのか。日本ハム・清宮幸太郎内野手(24)が高打率を維持している。
プロ6年目の大型内野手は今季開幕から打撃好調も、4月20日のロッテ戦でのスイングで左脇腹を痛めて戦線離脱。だが、6月中旬に実戦復帰後も堅実にヒットを積み重ね、53試合で打率2割9分1厘、6本塁打、23打点(4日現在)と、打率に関しては3割を狙える数字を残している。
清宮と言えば高校通算111本塁打をマークするなど、大砲候補として周囲から期待を寄せられていながら、年間を通して一軍でプレーした昨季は129試合で打率2割1分9厘、18本塁打、55打点と結果を残せていない。それが今季はこの変わりよう。何が清宮の打撃精度を高めたのか。
本人の経験や成長もさることながら、きっかけを作ったと言われるのが新庄監督の助言だ。
清宮は確かに一発を狙える長距離砲だが、故障から復帰後、新庄監督は口酸っぱく「(本塁打は)狙わなくていい。(ボールをバットの芯で)パチンととらえて乗せていく。それさえ集中してたら大丈夫。打球の角度がついてきたら(外野フェンスを)越えるから」と本人に助言を繰り返してきた。この教えに清宮も呼応。ミートに重点を置きながら強い打球を打つ意識を高めている。これが結果的に痛烈な打球や安打量産につながり、高打率を維持する要因になっている。
もっとも清宮は本塁打を捨てたわけではない。先日、本人も「ひと振りで(試合の)流れを変えられますし、チームに勢いを与えますから。打ちたいっすよ」と一発へのこだわりを口にしていた。この思いをどこまで制御しながら「中距離打者」として自らの打撃を磨けるか。
故障離脱の影響で規定打席到達はまだまだ先で、残り試合フル出場ならぎりぎり届きそうな状況だが、現状の打撃ならシーズン3割も夢ではない清宮。現在の打率リーグトップはオリックス・頓宮の3割1分7厘とあって、本塁打王より首位打者のほうが狙い目かもしれない。











