伸びしろはたっぷりだ。水泳の世界選手権16日目(29日、マリンメッセ福岡)、競泳女子50メートル平泳ぎ準決勝が行われ、鈴木聡美(32=ミキハウス)が30秒33の全体8位で決勝進出。同種目の日本人で初めて最終ステージへの切符を勝ち取った。
序盤のミスにも動揺はなかった。最初の浮き上がりで出遅れるも「同組の選手に何が何でも食らいついていこう」とライバルを猛追。得意とする後半は伸びのある泳ぎを披露し、ギリギリで滑りこんだ。レース後には「ラストのタッチまで全力を出し切ろうと思った。決勝の最後のつもりで臨んだので、力を発揮できたんじゃないかな」と声を弾ませた。
福岡出身の鈴木にとっては、ホーム開催の一戦だ。家族や友人が見守る中、100メートルでは14年ぶりに自己ベストを更新。決勝にもコマを進め、8位入賞を果たした。30代となっても進化を続ける自身に対し「自分でも不思議に思う。なんて言うのかな…、まだ(好タイムが)出るんだなと。無限の可能性じゃないけど、限界が見えない選手なのかなと。自分を客観視した時に、考えてしまうかもしれない」と不敵な笑みを浮かべた。
今大会2度目となる決勝の舞台を前に「欲張りすぎず、世界の強豪たちと一緒に泳げる楽しさを味わいたい」。不屈のスイマーは地元で最高の輝きを放っている。












