まだまだやれる――。水泳の世界選手権12日目(25日、マリンメッセ福岡)、競泳女子100メートル平泳ぎ決勝が行われ、鈴木聡美(32=ミキハウス)は1分6秒67で8位入賞。鈴木とともに2012年ロンドン五輪女子400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得し、山梨学院大の先輩にあたる加藤ゆか氏(36)は、頼もしい後輩の活躍ぶりに太鼓判を押した。
地元の大声援を背に、最後まで戦い抜いた。4度目の世界選手権で初の決勝となったレースでは、序盤から積極的な泳ぎを披露。上位陣に食らいつくことはできなかったが「予選、準決勝、決勝ともに(1分)6秒台で泳ぎ切ることができた点は一つの成長になった。パリ五輪に向けての大きな一歩なのかなと思います」と収穫を口にした。
今大会は鈴木にとって5年ぶりの日本代表。初陣となった同種目の予選では、高速水着時代の09年に記録した1分6秒32を上回る1分6秒20の自己ベストをたたき出すと、準決勝(ともに24日)でも1分6秒31をマーク。加藤氏は「32歳で自己ベストの更新は、個人的に異例だと思います。かなりの精神の持ち主です」と大絶賛。
その上で「普通の選手は14年もベストが出なかったら、途中で心が折れてしまうと思います。でも、いつも本当に水泳が好きという気持ちと必ずやってやるという気持ちが伝わってきていたので、それが今回実ったのではないのでしょうか」と褒めたたえた。
近年は21年東京五輪で代表の座を逃すなど、苦しい時期を過ごしたものの、見事な復活劇で観衆を魅了。24年パリ五輪切符も現実味を帯びてきた。加藤氏は「『あと1年』と思ったら意外とできちゃうと思う。年齢を重ねていろんな経験をしているので、変にプレッシャーに感じないと思うし、聡美はそういうのも力に変えられるタイプだと思うので、あと1年楽しくやれるのではないでしょうか」と期待を寄せた。
当の本人も「かなり手応えはあるんじゃないかなと。世界選手権は50メートルをメインに置いて練習をしてきたので、100メートル(で体力などが)持つのかなという心境もあった。本当に100メートルで自己記録が出せるなんて思っていなかったです」と会心の表情。2大会ぶりの五輪出場へ、地元で大きな自信をつかんだ。













