第105回全国高校野球選手権記念の広島大会決勝(23日ぶんちゃんしまなみ球場)は、広陵が広島商を3―2で下し、県勢最多24度目となる夏の甲子園出場を5年ぶりに決めた。高校通算62本塁打でプロ注目のスラッガー〝広陵のボンズ〟こと真鍋慧内野手(3年)は、自身にとって春夏通算3度目となる聖地出場に「一戦必勝で日本一を勝ち取りたい」と誓った。

 広陵が序盤のリードを守りきり、2002年以来9度目の広島との伝統校対決を制した。初回に犠飛で先制し、追いつかれて迎えた3回に2点を勝ち越し。先発した2年生エース・高尾は10奪三振、135球で完投。7回の失点でリードは1点となったが、残る2イニングは走者を許さず、底力を示した。

 主砲の真鍋は2打数無安打2四死球。自慢の長打こそ出なかったが、3回無死一、三塁からの死球は一死後の只石(2年)の2点適時打につながった。ただ、20打数5安打5打点1本塁打に終わった今大会の自己評価については「(100点満点で)30点ですね。追い込まれてからの球を振らされてしまうことが多かったです」と低めだった。 

 中井監督も手厳しい。「注目されていることを意識し過ぎてる。ホームランを打たないと評価されないから、センター前でいいのに、ついつい狙ってしまうところはあるんでしょうね。1年生の時から試合に出ているし、責任を持ってやってほしいです」と高いハードルを課した。

 聖地での爆発に向け、偉大なレジェンドから貴重なアドバイスをもらった。に同校OBでプロ通算476本塁打の金本知憲氏(広島、阪神)から25日に、体の近くではなく2~3メートル手前でタイミングを取るコツを教わり「こういう発想があるんだと気づきがあった」。直後の準決勝・呉港戦(26日)の初回に高校通算62号となる先制弾を放ち、手応えはつかんだ。

 プロ注目のスラッガーでは高校通算140本塁打を誇る花巻東(岩手)佐々木麟太郎内野手や、福岡大会全7試合で23打数10安打の打率4割3分5厘だった九州国際大付の4番・佐倉侠史朗内野手も甲子園出場を決めており「すごいヤツがいっぱいいるので、絶対に負けたくないです」と力を込める。

 広陵は選抜大会を過去3度制しているが、夏の優勝経験はなく、今春も準決勝で敗れて悔しい思いもした。「甲子園では厳しい球が多くなるので、甘い球を一発で仕留められるように、しっかり修正したいです」。最後の夏に悔いは残さない。