そらもうオマエ、こういう試合が大好きなんや――。

 阪神は26日の巨人戦(甲子園)で8―5の痛快な逆転勝利を決め3連勝。先発の大竹は6回途中を5失点と崩れたが、打線が11安打8得点と奮起しシーソーゲームをもぎとった。

 試合後の岡田監督は「おーん。昨日より今日の方が楽しかったな」。原監督との〝駒の指し合い〟に勝利したこともあり、試合後は上機嫌そのものだった。勝敗を分けたのは3―5と逆転を許してからの6~7回の攻防。船迫、大江、菊地、高梨と小刻みな継投で逃げ切りを図ろうとした巨人ベンチに対し、岡田監督も小野寺、原口、小幡らベンチ要員を次々と投入。「いやいや(こういう試合展開は)大好きやわ。こっちは駒がおるからな。やっぱ向こう(巨人)はブルペン良くないからな」。結果的に当該のイニングで計5点を奪い再逆転に成功した。

 ゲームの展開を読み、一手一手ていねいに最善策を指し続け、敵軍を詰みに追い込む〝棋将〟岡田監督。DH制を導入していないセ・リーグならではの妙味にあふれたタクトがこの日は際立った。

 セ・パの〝実力格差〟を是正するため、原監督を筆頭に「セ・リーグにもDH制導入を」と訴える球界関係者は年々増えている。だが岡田監督は同案に関しては明確に反対の立場。「俺はずっとDH反対。監督が楽すぎるわ(笑い)。(継投をにらみながら)打順をシャッフルしたり、投手に(打順が)回ってくるとか回ってこないとか。そういう醍醐味がないよな」(1月18日、12球団監督会議出席後の記者応対で)。

 セの野球の奥深さを伝統の一戦で存分に見せつけた12球団最年長の老将。深みのある采配で、クラシックな野球の醍醐味を誰よりも楽しんだ。