阪神が25日の巨人戦(甲子園)に4―2で快勝し、首位を堅守。28歳の若さで逝去した球団OB・横田慎太郎さんの追悼試合を勝利で飾り、岡田彰布監督(65)も「勝利を届けられてよかった」と胸をなでおろした。故人に思いを寄せた一戦での勝利は、期せずして球団の将来を担う〝役者〟が引き寄せたことにも満足げだ。
この日は「クリーンアップが機能したからな」と、全打点を中軸で叩き出した。巨人・菅野に対し、1点を追う6回、初の3番に入ったドラ1新人・森下が右前打でチャンスメークすると、2016年ドラ1・大山が決勝の逆転2ランに7回のダメ押し適時打と2安打3打点、20年ドラ1の5番・佐藤輝も初回に先制適時打。森下は打率1割台だが「打率はあんなんでも、いいとこで得点に絡む機会が多いから」と、まさに知将のひらめきが得点にも大きく絡んだ格好だ。
ある意味では虎打線の〝未来像〟を具現化した勝利で、岡田監督が「いつかは…」と理想に掲げた和製クリーンアップでの勝利となった。それは15年ぶりに古巣復帰した昨年オフの時点からの〝公約〟でもある。
岡田監督の理想はあくまで純国産打線。2010年代にFA補強や外国人補強に傾倒し過ぎた点を指摘し「俺はそんなもう、あんま取ろうとは思わない。FAとか、外国人も。外国人ゼロで勝ちたい」と抱負を口にしている。そのうえで大山と佐藤輝の左右の大砲に加え「当然、そうなる。あとは実戦でどう打たせてやるか」と高卒4年目の井上や同2年目の前川、さらには新人の森下らが〝もう一枚〟加わることで、向こう5年は〝補強不要〟の骨太なクリーンアップを形成する青写真を就任直後から描いていた。
今季87試合目にそんな〝理想〟に描いたドラ1トリオのそろい踏みの布陣で、Gのエースを討っての快勝。もともとは3番・ノイジーの不振による苦肉の策からひねり出したクリーンアップだったが、得てしてきっかけはこういうものなのかもしれない。










