二軍で調整中の中日・根尾昂投手(23)が、球宴明けにも実現しそうな一軍先発登板に向け、着々と牙を研いでいる。

 14日にウエスタン・ソフトバンク戦(ナゴヤ球場)に先発し、プロ入り最多タイの121球を投げ、6回1安打2失点(自責0)と力投。6月23日の阪神戦では7回3安打無失点、7月5日のオリックス戦では7回6安打3失点(自責2)と好投を続けており、これで3戦連続クオリティー・スタート(6回以上、自責3以下)を決めた。

 しかし、この日は7四球と制球を乱し、4番・生海に唯一の安打となるソロ本塁打を浴びて今季3敗目を喫したことで猛省。「結果だけ見れば1安打という形になっているが、やっぱり悔やまれる。安打2、3本打たれるより、あの1本の方が重い。前回も負けたし、勝てる投手を目指してやっている以上、負けてよしとはならない。(ここ3試合とも)全部先に点を取られているし、そこに尽きる」と課題を口にした。

ダイナミックなフォームで投げ込む中日・根尾
ダイナミックなフォームで投げ込む中日・根尾

 それでも片岡二軍監督は根尾の投球を評価。「キャンプが終わった後はバランスも崩れていたが、以前のような制球力の悪さではない。3ボール2ストライクが多かったが、崩れそうで崩れなかった。制球が悪いなりに投げられるようになってきた」。その上で「直球の質、力強さという部分で打者が空振りしたり、甘いボールでも打ち損じがあった。打者の手元、ベース板の上で球速以上の力感があった」と成長ぶりに目を細めた。

 気になるのは根尾の一軍昇格のタイミングだ。片岡二軍監督は「野手もそうだが、一軍の状態がよければ枠が空かないわけで、何かあったらいつでもいけるようにね」とし「二軍には梅津や仲地もいる。そういうライバルとの競争に勝って、その座をつかみ取らないといけない」。

 根尾は「先発である以上、先に点はやりたくない。それが勝てる投手のマストだと思う。早く一軍に上がって投げるだけじゃなくて、しっかり勝ってファンの皆さんに喜んでもらいたい。僕が勝つところを見ていただきたいのでしっかり二軍で準備して早く上がれるように頑張ります」と腕をぶす。

 このまま順調にいけば、勝てる先発投手・根尾の雄姿は球宴明けにも見られそうだ。