女子プロレス「スターダム」のユニット「クイーンズ・クエスト(QQ)」を率いる林下詩美(25)が、〝原点回帰〟に乗り出す。

 2日の横浜大会で行われた8人タッグ戦後、突如「自分を見つめ直す旅をしたい」と宣言し、米GCWへの参戦が決定。14日(日本時間15日)のニューヨーク大会を含む3大会への出場が発表され「海外で普段体験できない環境と、相手からたくさん吸収してきます」と拳を握った。

 5月から上谷沙弥と不仲な様子を見せていたが、先月25日のQQと「大江戸隊」の敗者強制ユニット脱退ケージマッチで見事に勝利。リーダーとしての威厳を保ち「ユニットのことは解決したから、今年は自分のための5★STARにしたい。優勝するにあたって成長しないとと思い、旅に出る決断をしました」と、シングルリーグ戦「5★STAR GP」(23日、大田区で開幕)制覇への糧にするという。

 2021年12月にワールド王座から陥落して以来、シングルの勲章はおろか4月に上谷、AZMと組んで挑戦したアーティスト王座も獲得ならず。一方、同じQQの上谷はワンダー王座、AZMもハイスピード王座で最多防衛記録を更新した。仲間の功績に焦りを感じていた詩美は「自分だけ個人で何もできてない。赤いベルトを持っていた時の『強い林下詩美』の記憶がどんどん薄れていくようだった」と悔しげな表情を浮かべた。

 再浮上に燃える詩美が海外マットを選んだのは、19年6月の英国遠征の経験があるからだ。自身が保持していた英EVEインターナショナル王座戦の初防衛戦で、現AEWのジェイミー・ヘイターに王座を奪われた。当時を振り返り「海外で初めて外国人選手と試合してお客さんの反応にも圧倒されたし、自分のパワーが全く通用しなくて悔しかった。でもその経験が自分を大きく成長させてくれたから、今の自分には必要だと思った」。

 約4年ぶりの海外マットに胸を躍らせる詩美は「自称スターダムトップレスラーとして、見せつけてきます!」と米国へ向かった。