エンゼルスが苦境に立たされている。5日(日本時間6日)の敵地パドレス戦は3―5で敗れ、3連敗。「3番・DH」でフル出場した大谷翔平投手もこの日迎えた29歳の誕生日を飾れず、4打数無安打に終わった。これで12打席連続無安打となり、3試合連続無安打も今季最長。頼みの綱から快音が聞かれなくなり、それに比例するかのように直近8戦7敗と深刻な黒星地獄にあえぐチームはとうとう貯金も「1」にまで激減してしまった。悲願のポストシーズン進出も球宴を前に黄ランプが点灯し始めている。

 チームの〝野戦病院化〟も深刻だ。3日(同4日)のダイヤモンドバックス戦で負傷したトラウトは左手有鉤(ゆうこう)骨鉤骨折で負傷者リスト(IL)入りし、この日手術を受けた。少なくとも1か月以上の長期離脱は確実でエンゼルスは球宴明けの後半戦も主砲不在の戦いを強いられることになる。前日4日(同5日)のパドレス戦で左すねに自打球を当てて負傷したレンドンも松葉づえ姿で球場入り。この日のIL入りは見送られたが、現状での回復具合は不透明という。前日4日の登板で右手中指のマメが潰れ、途中降板に追い込まれた大谷のコンディションも決して万全でないことは誰の目にも明らかだ。

 この日のパドレス戦では3―3の同点で迎えた7回一死一、二塁の守備中、ネビン監督が球審に猛抗議し、今季4度目の退場処分を受ける場面があった。相手の4番・マチャドへフルカウントから投じられた8球目がボール判定され、指揮官は大激怒。当然のように判定は覆らず一死満塁から続く5番・ボガーツが放った投ゴロの間に三塁走者が本塁生還を果たし、勝ち越された。チームは悪い流れのまま、その後も追加点を許し、連敗を止められなかった。

 MLB公式サイトも同日に「エンゼルス、パドレスとのシリーズで不満が表面化」と題したリポート記事を配信。「エンゼルスはオールスター・ブレイクの前に勢いをつけようと南サンディエゴへ向かったが、シリーズ・ファイナルでも敗れて3連敗を喫した」とし、主力にケガ人が続出している現状についても「トラウトは4~8週間欠場することになった。レンドンは水曜日のIL入りを回避したが、金曜日にプレーする準備ができていなければ、IL入りの可能性もある」と悲観的な見解を示した。

 同サイトは試合後にネビン監督が退場となるきっかけとなったボール判定に関し「ストライクだった。あからさまなミスだ。試合の大事な場面で、その部分がわからない。あれは3ストライクで四球ではなくイニングは終わるはずだった」と不満を漏らしたことも伝えている。

 ア・リーグ(AL)西地区3位のチームは首位レンジャーズと7ゲーム差。ワイルドカード(WC)争いでも圏内3位のヤンキースとは4ゲーム差となっており、WC圏外の6位に沈んでいる。同サイトは「AL西地区では首位レンジャーズに7ゲーム差、WC3位のヤンキースには4ゲーム差をつけられている。WC4位のブルージェイズもエンゼルスに2ゲーム半差をつけている。エンゼルスはWC5位のレッドソックスとのゲーム差はなく事実上の同率である」とALのWC争いが激戦となっている状況を説明。この極めて苦しい現況にも試合後のネビン監督が「ケガ人が何人かいるが、今の戦力で船出を正す必要がある。すぐに何人か戻ってくるだろうが、勝つための有能な選手はたくさんいる」と述べ、務めて前向きなコメントを発したことを同サイトは報じている。