正捕手争い激化でチーム力向上だ。ヤクルトは27日に秋田で行われる予定だった巨人戦が雨天中止に。球団初のリーグ3連覇を狙う今季は、ここまで投打ともに振るわず、現在最下位と苦しい戦いが続いている。

 そんなチームで正捕手を務めるのは、WBCでも侍ジャパンの扇の要となった中村悠平(33)だ。68試合中43試合でスタメンマスクをかぶっているが、そんな中村とポジション争いを展開しているのが内山壮真(20)と古賀優大(24)。内山は外野手としての出場も増えているが、捕手としても15試合で先発マスクをかぶっており、古賀は10試合で先発出場している。

 内山の打力を買っている高津監督は「将来、正捕手にならすために、いろんな経験をさせている途中」と語っている。その一方、嶋基宏バッテリー兼作戦補佐コーチは、内山に対してこんなハッパをかけているという。

「たくさん苦労して、いろんな悔しい思いして、つかんだレギュラーは絶対離さないから。与えてもらったレギュラーより、苦しんで自分でつかみ取ったレギュラーは絶対離さないから。そのつもりで頑張れ」

 その言葉は今現在、現役で日本球界を代表する捕手の中村から、正捕手の座を奪う気で頑張れという意味なのだろう。

 それくらいの“ガチバトル”を繰り広げ、切磋琢磨することでチームはより強くなれる。交流戦は11位、リーグ戦再開後も最初の3連戦に負け越したが、王者の“底力を見せる”のはここからだ。