広島の黄金期をエースとして支えた北別府学さん(享年65)の告別式が19日、広島市内で営まれた。祭壇には北別府さんの広島東洋カープ、広島を思う気持ちから中心に大きな「H」の文字が飾られ、棺はカープカラーの赤だった。

 現役時代にバッテリーを組んだ達川光男氏(67)も参列。焼香の際には祭壇に飾られた笑顔の北別府さんの遺影を長く見つめた後に手を合わせた。また、出棺の時には小早川毅彦氏(61)らと一緒に、棺を運んで車に乗せた。

「現役時代は家族を犠牲にしてまで、一球に命を懸けた投手だった」と北別府さんを表現した達川氏は「お世辞にも球速が150キロ出るような投手ではなかったが、彼の一球にはとてつもない準備とエネルギーがあった」とも続けた。

 長男の大(ひろし)さんが「父は現役時代、すべてを犠牲にして野球道にまい進していました。その一つに家族と過ごす父としての時間も含まれていました」と話したことに触れて、達川氏は「改めて彼のコントロールは、家族を犠牲にして生まれたんだなと思った」としみじみと語った。