いまだにトレード説がくすぶり続けているようだ。エンゼルス・大谷翔平投手(28)は8日(日本時間9日)の本拠地カブス戦に「2番・DH」で先発出場し、2回の第2打席で5試合連続安打となる中前打を放つなど5打数1安打で打率2割7分4厘。チームは3―1で勝利し、4連勝を飾った。
8日現在でエンゼルスは34勝30敗で貯金4。ア・リーグ西地区3位で首位レンジャーズには7・5ゲーム差と大きく引き離されている。ただワイルドカード争いでは、勝率5割3分1厘の5位に甘んじているものの、WCS(ワイルドカードシリーズ)進出圏内の3位に勝率5割7分1厘で食い込んでいるアストロズを2・5ゲーム差で追走中。今季の戦いぶりも相変わらず浮き沈みの激しいところが気がかりとはいえ、悲願のポストシーズン進出への可能性はまだ残されている。
だが「安泰」とは言い切れない。同地区2位でもあるアストロズには前カードの直接対決4連戦で1勝3敗と大きく負け越すなど大事な局面での勝負弱さも目立つ。エンゼルスのモレノ・オーナーは「プレーオフスポット(ポストシーズン進出)を争っている間はオオタニをトレードに出すことはない」と断言しているものの、8月1日(同2日)のトレード期限を前にチームが急失速し〝終戦〟となれば大谷の去就問題はさらにヒートアップしそうだ。
米メディア「CBSスポーツ」は今月1日(同2日)の電子版記事でトレード期限前にターゲットとなり得るトップ20のランキングを作成し、文句なしの1位として今オフにFAとなる大谷をリストアップ。そうした流れをあおるかのように、米国の代表的な人気スポーツ週刊誌「スポーツイラストレイテッド」のWebサイト「SI.com」も8日(同9日)付の記事で「〝オオタニ獲得ダービー〟の筆頭候補に位置付けているメッツがトレード期限前に動く可能性」について触れている。
記事ではエンゼルスがポストシーズン進出争いに加わっているか否かについて「その中にいるようで、いないようなものだ」と厳しい見解を示した上で「そう考えれば、メッツのオーナーであるスティーブ・コーエンと球団フロント関係者たちがオオタニを追いかけるのは理にかなっていることだ。また、メッツが他の球団に先駆けて売り込み、長期的に契約するために彼をトレードで獲得しようとするのも合理的と言い切れるだろう」と分析。
さらに「(MLB公式サイトの)MLB.comはメッツを全体11位のファームシステムとしてランク付けし、エンゼルスは28位だった。メッツにはフランシスコ・アルバレス捕手、ブレット・バティ三塁手、ケビン・パラダ捕手、アレックス・ラミレス外野手の有望株4人が〝トップ100プロスペクト〟として名を連ねている。エンゼルスはそのうちの少なくとも2人を要求してシステムを補充するのだろうか」とも指摘し、メッツ側の交換要員候補となりそうなメンバーの名前も列挙している。
今季のトレードデッドラインまで残り2か月弱。エンゼルスのフロント、そして大谷の動向が注目される。












