先輩の〝威厳〟を見せつけた。陸上の日本選手権3日目(3日、大阪・ヤンマースタジアム長居)、女子100メートル障害決勝が行われ、寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒95で2年ぶり5度目の優勝を果たした。
この日は上位4選手が12秒台をマーク。ハイレベルな一戦を制したのは寺田だった。「中盤にちょっとだらけた時もあったが、後ろから来るとわかっていた」。後輩たちの猛追に遭うも、冷静に対処。最後は4人が並ぶような形で駆け抜けたが、絶対的な自信を持つスプリントで逃げ切った。
しかし、レース後にまさかの事態が発生。電光掲示板には4位の福部真子(日本建設工業)が1位と表示された。すぐさま訂正されたものの、寺田は「選手の人生に関わることもある。(福部と)同じもの(ユニホーム)を着ているので難しかったかもしれないけど、ちゃんとやってもらえたら」と苦言。喜びに浸る一方で、運営側への意見も忘れなかった。
若手の突き上げを実感する日々。だが、寺田も負けるつもりはない。「体は衰えていくが、技術で進化できれば、その老化に勝てる」。頂点の座を譲らない。












