仙台銘菓の〝牙城〟を崩せるか――。フィギュアスケートのアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」の千葉・幕張公演が26日に開幕。五輪2連覇のプロスケーター・羽生結弦(28)は、圧巻の演技を披露した一方で、出演者に差し入れたお菓子が大きな話題に。その影響力にメーカー側から仰天の声が飛び出した。

 大トリで登場した羽生はDA PUMPの「if…」に合わせ、華麗なスピンや3回転ループなどを披露し、最後は180度の縦開脚でフィニッシュ。演技後にはスタンディングオベーションが起き、大歓声に包まれた。

 会場の雰囲気を一変させる圧巻の存在感は、リンク外でも際立っている。今回のアイスショーに出演した歌手の福原みほが、25日に自身のインスタグラムのストーリー機能で、羽生が差し入れた宮城・仙台市の洋菓子店「メゾン シーラカンス」が販売する「シーラカンスモナカ」を紹介した。

 すると、またたく間に情報が拡散され、同社の担当者は「拡散された効果だと思うが、ネットからの注文が多く入っている状態。25日の夜から影響が出ていて、感覚的な部分になるが、オンラインショップの売り上げが5倍ほど変わっている」と驚きを隠せなかった。

「シーラカンスモナカ」は、ヤフージャパンのビックデータをもとにAIが抽出した2023年のヒット商品10選にランクイン。全国的な知名度は高くないが、仙台の新名物として注目を集めている。同担当者は「仙台だと『萩の月』という定番のお土産があるが、それに代わるような存在を目指していて、頑張って売ろうかなと思ってたところでのニュースだった」。このタイミングでの紹介は、店舗側にとっても渡りに船だったわけだ。

 次世代の人気商品をセレクトする羽生のセンスは、さすがといったところ。同担当者は「最初はそこまで反響があるのかなと思ったけど、ネットではずいぶん反響がある。すぐ完売になるので、数も管理しながらどんどん足してるような状態です」。仙台が生んだ大スターの影響力を追い風に、伝統の銘菓に負けない地位を確立できるか。