強すぎる。阪神は26日の巨人戦(甲子園)に2―1と競り勝ち、6連勝で貯金を今季最多15、2位・DeNAに5ゲーム差と首位独走態勢に入った。

 試合後の岡田彰布監督(65)は「これも積み重ねなんで、まあ、こんなうまいこといくことはこれから先ないと思うんだけど」と謙遜しながらも、チームはさらに戦力の上積みを確実に得た。

 今季初先発の左腕・桐敷拓馬投手(23)だ。巨人打線相手に7回10奪三振、5安打1失点の好投で、2年目にしてうれしいプロ初勝利をゲット。試合後は「初めてで緊張しましたが、うれしかったです。やっとというかホッとしていますし、非常にうれしいですし、いろいろな方々のおかげ」と初々しく振り返った。

8回に登板し、巨人打線を封じた阪神・湯浅
8回に登板し、巨人打線を封じた阪神・湯浅

 さらにこの日は、右腕のコンディション不良から一軍復帰した湯浅京己投手(23)も、1点リードの8回に出撃。「変に力んじゃったんですけど…」と二死一、二塁のピンチを抑えたが、最後はWBCの同僚・岡本和を151キロの直球で中飛に仕留めた。「ゼロで行けたのは大きいですし、これからしっかりブルペンを支えられるように頑張りたい」と1回18球1安打無失点の内容で、復帰登板でホールドを記録した。

 リーグ1位のチーム防御率2・70の充実の投手陣に、先発・中継ぎとそれぞれにさらに「1ピース」が加わっての快勝劇。貯金が増えていくとともに、その戦力層も厚みを増している。