【赤坂英一 赤ペン!!】DeNAのバウアーは今度こそ真価を発揮するか。それとも史上空前の評判倒れに終わるのか。
2020年サイ・ヤング賞投手という勲章を持ちながら、3試合で1勝2敗、防御率8・40。ここ2試合連続7失点と大きく期待を裏切っており、「とにかく球が高い。それに尽きる」と、三浦監督もバッサリ斬り捨てていたほど。
そのバウアーは21日、2回でKOされた広島戦から中4日でロッテ二軍戦に登板。初回いきなり先頭打者本塁打を打たれたものの、6回97球で8安打1失点10奪三振と好投した。
前回より真っすぐを低めに集め、切れ味鋭いスライダーやカッター、ワンバウンドしそうなナックルカーブで次々に空振りを取る。3回に無死二、三塁のピンチを招くと、そこから明らかにギアを上げていた。
試合後、「球が高いと三浦監督に指摘されたことを意識したのか」と聞くと、バウアーは少々ぶぜんとしてこう答えた。
「高いと言われたけど、意図があって高めに投げていた。今日は低めに投げることに取り組んだというより、低めに投げた球が良かったんだ」
また、走者を出すと、解消すべき課題とされてきたクイックモーションも披露。3回盗塁を仕掛けられ、2回捕手が刺すことに成功した。ただし、これについてもバウアーはこう言っている。
「僕はクイックやセットポジションを苦手にしていないよ。走られても気にする必要のない状況で走られていただけさ」
言葉の端々に、現役大リーガーならではのプライドが感じられる。が、二軍で捕手を務めた上甲によると、実は試合前にバウアーから「高めよりも低めを意識して投げる」と言われたそうだ。
「低く、低くと意識していましたね。変化球ではカットボールが一番良かった。コースや球種も、いつもより僕のほうからサインを出しています」
バウアー自らは決して明かさないが、日本野球を理解し、順応しようと、日本選手に知恵を借り、様々な試行錯誤を重ねているようだ。そこで思い出したのが、バウアーの投球について、東が明かしたこんな感想である。
「MLBと日本の打者はタイプが違います。高めの真っすぐだけでは押せないし、僕は押せる投手でもない。両コーナーに丁寧に、軌道偽装できるボールを投げていくことが重要だと思います」
バウアーのKOは、期せずして味方の若い投手にも教訓を与えた。あとはバウアー本人がアジャストできるかどうかだ。












