【球界こぼれ話】新たな起用法が日本球界の「スタンダード」として定着するか。日本ハムの新庄剛志監督(51)が一部先発投手を「中5日」で回すプランを始めている。
第1弾が16日の西武戦(エスコン)で先発した鈴木健矢の「中5日登板」だった。指揮官はかねて先発投手の登板間隔について言及。「投手のことは専門じゃないけど」と前置きしながらも「日本の先発投手の登板間隔って長い感じがしません? 1試合の球数が少なければもう少し間隔を縮めてもいいと思うんだけど…」と疑問を呈していた。その後、鈴木は21日のオリックス戦(京セラ)に「中4日」で先発登板した。
周知の通り日本では先発投手の登板間隔は「中6日」が一般的。米メジャーでは「中4日」が基本だが、この“差”は日米の先発投手における1試合の投球数が影響している。日本の先発投手は完投を前提に登板するため、その疲労を考慮して登板間隔が長めに取られている。他方メジャーは先発投手の球数が1試合100球前後。仮に試合で好投していても100球近くになれば自動的に降板させられる。こうした違いもあり、これまで日本では先発投手の「中6日登板」に関する議論はあまりされてこなかった。
だが、昨今の日本の先発投手を見るとどうか。確かに100球を超え長いイニングを投げる投手はいるが、大半は100球前後で降板しているのが実情と言える。実際、今月16日から21日のセ・パ計32試合で先発した投手の球数を見てみると100球を超えた先発投手は64人中27人いたものの「中6日」の登板間隔に値するであろう1試合120球を超えた投手はわずかに3人(楽天・早川、日本ハム・上沢、DeNA・東)。大半の投手がメジャー先発投手の球数である100~110球をメドに降板しており、半数以上の37人は100球未満で降板した。
であれば日本の先発投手も登板間隔は「中4日」ないし「中5日」で十分なはず。これでは連日のようにブルペン投球で肩をつくる救援陣に比べ「優遇され過ぎ」と言わざるを得ない。新庄監督もこうした状況を把握したうえで最善策を探っているのだろう。
このところ各チームの救援投手が相次いで「先発転向」を直訴する背景にはこうした先発陣と救援陣との「格差」もある。
古き良き日本の慣習をすべてメジャー流に変える必要はないが、昨今の先発投手の厚遇ぶりは改善の余地がある。そろそろ各球団もこの問題、本気で取り組む時期に来ているのかもしれない。












