嫌なムードを一掃した。広島のライアン・マクブルーム内野手(31)が14日の巨人戦(東京ドーム)に「4番・一塁」で先発出場。試合を決める3号満塁弾を放って、前日13日に逆転サヨナラ負けを喫したチームを勝利に導いた。

 1―0の7回二死満塁の場面だ。マクブルームはそこまで1得点に抑え込まれていた相手先発・赤星の5球目、132キロ変化球をすくい上げて左翼スタンドへ。一塁を回ったところで打球が入ったのを確認し、助っ人は大声をあげた。

「高めに浮いた球をコンタクトすることだけを考えていた」というマクブルームは「それができて最高の結果になった」と笑顔で話した。今季は苦しい打席が続いている。前日13日には1―2の9回一死三塁で代打・松山を送られた。

 4番として屈辱の場面だったが、助っ人は「あそこで監督が代打を送ったのはチームを勝利に導くため。正しい選択をしたと思う」と気にしなかった。新井監督は「彼は本当にフォアザチームのスピリットをすごく持っている選手」とたたえる。

 何よりもチームの勝利を一番に考える。それがマクブルームだ。「自分の本塁打で(チームに)勝ちを持ってこられることはやっぱり興奮する」と助っ人は話す。また〝らしさ〟は完全に戻っていない。それでも一歩ずつ前に進んでいる。